【関西学生野球連盟】大学野球投手の連続写真フォームチェック

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関西学生野球連盟に所属している選手の投球フォームチェックをさせていただきました。


今回のポイントは【重心移動】【ヒップファースト】です。


ヒップファーストを意識している選手がいる思いますが、

間違ったやり方をすると重心移動で右肩が下がりすぎて

リリースが安定しなくなります。


今回はそのあたりのくわしい説明と修正ポイントを紹介しますのでみなさんも参考にしてください!

横から連続写真投球フォーム
後ろから連続写真投球フォーム

ヒップファーストは股関節はめの動きを意識

左のお尻が上がると右肩が下がる

まず、重心移動を始める瞬間を見てみましょう。

いわゆるヒップファーストを意識されているかもしれませんが、沈み込んだときに左のお尻が上がってきます。

いわゆるヒップファーストを意識されているかもしれませんが

沈み込んだときに左のお尻が上がってきます。

ステップが始まると右肩が大きく下がっています。
ステップ足が着地したときに両肩のラインが右肩下がりのままになっています。スピードボールを投げるにはステップ足が着地したあとは並進運動から回転運動に切り替わり、全身のパワーをリリースにつなげていく必要があります。  重心移動で右肩が多少下がるのは問題ないですが、  ステップ足が着地したときに右肩が大きく下がっていると  重心が右半身に残りやすく、回転運動への切り替えが難しくなってしまいます。

そのため、ステップが始まると右肩が大きく下がり(写真4)

ステップ足が着地したときに両肩のラインが右肩下がりのままになっています。(写真5)


スピードボールを投げるには
ステップ足が着地したあとは並進運動から回転運動に切り替わり、

全身のパワーをリリースにつなげていく必要があります。


重心移動で右肩が多少下がるのは問題ないですが、

ステップ足が着地したときに右肩が大きく下がっていると

重心が右半身に残りやすく、回転運動への切り替えが難しくなってしまいます。

大谷投手の重心移動をみてみると、両肩ラインが平行に近いのが分かると思います。

大谷投手の重心移動をみてみると、両肩ラインが平行に近いのが分かると思います。

ヒップファーストはお尻を上げるのではなく、回転させる

ヒップファーストを意識すると

お尻を先行しようとして左のお尻が上がりやすくなり、

さきほど説明したように重心が右半身に残りやすくなってしまいます。

ヒップファーストで大切なのは

ポイント

左のお尻を上げるのではなく、右のお尻を後ろに回転させる

【ヒップファースト】という言葉だけが独り歩きしていますが、

これが本質です。


股関節はめ骨盤ローリングの形を作れば

右のお尻が引けた状態になり、

勝手に左のお尻からヒップファーストになります。

右足の股関節がしっかりはまった状態で重心移動することで  回転運動になったときに股関節周りの筋肉が爆発的な力を出しやすくなり、
右肩が大きく下がることもないので、左足に体重を乗せやすくなります。
右の骨盤を回転させる

右足の股関節がしっかりはまった状態で重心移動することで

回転運動になったときに股関節周りの筋肉が爆発的な力を出しやすくなり、

右肩が大きく下がることもないので、左足に体重を乗せやすくなります。


股関節はめ骨盤ローリングのやり方は下の記事で説明してますので

そちらを参考にしてください。

ヒップファーストは左のお尻で作るのではなく、

軸足を骨盤ローリングすることで結果的に生まれるもの

右肩が下がったままだとどうなるか

ステップ足が着地した瞬間に右肩が下がったままだと

体全体が上を向いた状態になるので

  • ボールが高めに浮きやすい
  • 右バッターのアウトローにコントロールしにくい
  • リリースポイントが近くなるのでスピードが出にくくなる(後述します)

などのデメリットがあります。


勢いをつけるために右肩を下げて投げる選手もいるので

絶対に「右肩を下げない方がいい」

というわけではありませんが、


少なくともステップ足が着地したときに右肩が大きく下がったままの場合は

フォーム修正するべきポイントになります!

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右肩が下がりすぎると体を戻すのが大変

左肩を下げて前でリリースする

スムーズかつ高速で回転運動をするには  体重をしっかり左足に乗せなければいけません。ステップ足が着地したときに右肩が下がっていると右半身に重心が残るために左足に体重を乗せることが難しくなります。

スムーズかつ高速で回転運動をするには

体重をしっかり左足に乗せなければいけません。

ステップ足が着地したときに右肩が下がっていると右半身に重心が残るために

左足に体重を乗せることが難しくなります。

回転運動を左足に乗せてスムーズに行えていないためにリリースの体幹前傾角度が24.3度と小さくなってしまっています。

回転運動を左足に乗せてスムーズに行えていないために

リリースの体幹前傾角度が24.3度と小さくなってしまっています。


この角度はどれだけバッター寄りでリリースポイントを前にできているかという

ピッチャーのパフォーマンスを測るとても大切な指標です。

この角度の目安と重要性については下の記事で詳しく説明してますのでそちらを参考にしてください。

https://www.youtube.com/watch?v=KUOeVe8zCLcより引用

前田投手はプロ野球選手の中でもリリースポイントが前にありますが、

これだけ体幹が前傾しています。お手本となるフォームです。

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修正のポイント

フォーム修正のポイントは

ポイント
  1. ヒップファーストは左のお尻で作るのではなく、右の骨盤ローリングを意識
  2. 回転運動で左手(グラブ)を大きく下げる
  3. お尻周りのストレッチとトレーニングを行う


まず1についてです。

今回、右肩が大きく下がっていることが修正ポイントです。と説明しましたが、


「右肩が下がっているから両肩を平行に!」

では根本的な修正になりません。

左のお尻が上がることで右肩が下がっているので

軸足の骨盤を回転させて重心移動する動きを身につけるようにしましょう!


次に左手(グラブ側)の使い方についてです。

ステップ足が着地するタイミング

瞬間的に左手を大きく下げることで体重も左足に乗りやすくなり、

回転運動がスムーズになってリリースポイントを前にしやすくなります。


この選手では左手の動きが弱くてそのため、

より重心移動が小さくなっているのでぜひ試してみてください!


左手の使い方の重要性は下の記事で紹介しています。

あとは

  • 左股関節や脇腹周りの柔軟性
  • 左足の安定性

このあたりはリリースポイントを前にするための必須条件になるので

トレーニングメニューに取り入れて行うようにしてください。

柔軟性あっての投球フォームです!

トレーニングのやり方は下の記事で紹介してるので、そちらを参考にしてやるようにしましょう!

まとめ

ヒップファーストは左足で作るのではなく、軸足の骨盤を回転させることで

結果的にできるものです。


間違ったヒップファーストを意識しすぎると右肩が下がりすぎると

回転運動をスムーズにするのが難しくなり

  • ボールが高めに浮きやすい
  • 右バッターのアウトローにコントロールしにくい
  • リリースポイントが近くなるのでスピードが出にくくなる

などのデメリットが出てきます。

フォームを修正するためには

ポイント
  1. ヒップファーストを右の骨盤ローリングで作る
  2. 回転運動で左手(グラブ)を大きく下げる
  3. お尻周り・脇腹周りの柔軟性、左足の安定性UP

これらの動作修正とトレーニングを行う必要があります。

まだまだスピードアップ&コントロールアップを目指せます。

神宮球場で活躍できるようにトレーニング頑張ってください!

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