【島根】高校野球投手のフォームチェック

島根県の高校野球投手のフォームチェックをさせていただきました。


今回のポイントは【テイクバック】【割れ】です。


テイクバックで腕の上げ方にくせがあると

球速アップに欠かせない全身のしなりを作りにくくなります。


また、「割れ」を作るために

  • どんな可動域が必要か
  • その可動域がないとフォームがどう崩れてしまうのか

このあたりについても説明しています。


球速アップにつながるヒントがあると思うので

みなさんぜひ参考にしていただければと思います!

連続写真の投球フォーム

行ったトレーニング指導

柔軟性の改善を中心にトレーニング

今回の選手はトレーニング指導を担当しているピッチャーです。

いろんなトレーニングを行いましたが

  • 股関節の可動域トレーニング
  • 肩のインナートレーニング
  • 肩甲骨の可動域を高めるトレーニング
  • ステップ足の安定性を高めるトレーニング
  • グローブの使い方

などを中心に実施していました。


特に、トレーニングを開始したころは股関節の可動域がものすごく狭かったので

大半の時間を股関節の可動域トレーニングにあてました。

トレーニング後の球速

3年生の春ごろからトレーニングを開始して

球速は

131km/h→138km/h

までUPしました。


そこまで大きな投球フォームの指導や修正は行っていませんが、

球速が7km/h上がるということは


やっぱり基礎となる肩甲骨・股関節の柔軟性や下半身の安定性がとても大切ということですね!

実施したトレーニングの内容については
それぞれ以前の記事で紹介してますのでそちらをご覧ください。

スポンサーリンク

【割れ】を大きく、開きを抑えるのが修正ポイント

テイクバックの上げかたについて

今後の改善ポイントとして投球フォームを見てみましょう。

テイクバックで腕の上げ始めに手の甲が上向きになっています。

テイクバックで腕の上げ始めに

手の甲が上向きになっています。

その向きでテイクバックをとるとリリース直前で深いしなりを作りにくくなり、球速がなかなか上がりません。

その向きでテイクバックをとると

リリース直前で深いしなりを作りにくくなり、球速がなかなか上がりません。


テイクバックの上げ始めは自然な範囲で小指を上向きにしてスッと持ち上げると

肩のしなり(肩の内旋→外旋)が自然に入りやすく、しなりも深くなりやすいです。


もう少し細かい解説は下の記事の中でしてますので

気になる方はそちらを読むようにしてください。

【割れ】を作るための他のポイント

体幹上半分の柔らかさ

ステップ足が着地した瞬間に割れが少なく、開きが早くなっている

もう一点気になるのが

ステップ足が着地した瞬間に割れが少なく、開きが早くなっている点です。


上の写真のフェーズのときに

体幹の上半分をもう少し赤矢印の方向に向けることができると


全身のパワーがたまりやすく

回転運動のときに一瞬で解放することで

腕がより加速して球速アップにつながります。

ステップ足が着地するときに  体幹下半分はステップ足につられて回転を始めますが、体幹上半分がその回転につられずに残ることで【割れ】が生まれます

上の図は以前のフォームチェックで【割れ】の説明をするときに作ったものです。

ステップ足が着地するときに

体幹下半分はステップ足につられて回転を始めますが、

体幹上半分がその回転につられずに残ることで【割れ】が生まれます。


そのため、割れを作るためには体幹上半分の柔軟性がとても大切になります。


ただ、この選手の場合

柔軟性をチェックすると体幹上半分はとても柔らかいので

【割れ】を作れない原因が他にあると予測できます。

四股踏みできますか?

ということで

この選手が【割れ】を作れない他の原因について話していくのですが、

結論からいってしまうと


【四股踏みの可動域】がポイントです。


投球フォームを見ながら説明していきます。

体重移動のときは体の突っ込みをおさえるためにステップ足の膝は内向きに閉じています

体重移動のときは体の突っ込みをおさえるために

ステップ足の膝は内向きに閉じています。(黒丸)

ステップ足が着地する直前にステップ足を解放して  つま先がキャッチャー側を向くようにして着地します。このときにステップ足は膝が閉じたところから開くために股関節の動き(股関節外転+外旋)が入ります

ステップ足が着地する直前にステップ足を解放して

つま先がキャッチャー側を向くようにして着地します。


このときにステップ足は

膝が閉じたところから開くために

股関節の動き(股関節外転+外旋)が入ります。


この動きに誘導されて骨盤が赤い矢印の方向に回転します。


四股踏みの可動域が大きければ、問題ないのですが

この可動域が狭いと股関節主導の動きではなく、

骨盤からクルッと必要以上に大きく回ってしまいます。

骨盤が回り過ぎてしまうと(赤矢印)  体幹上半分もつれれてしまい(オレンジ矢印)、【割れ】がなくなり、開きの早いフォームになってしまいます。

骨盤が回り過ぎてしまうと(赤矢印)

体幹上半分もつれれてしまい(オレンジ矢印)、

【割れ】がなくなり、開きの早いフォームになってしまいます。


このようにステップ足の操作をする上で

骨盤主導で回りすぎないために

四股踏みの可動域がとても大切になります。

スポンサーリンク

四股踏みをチェックしてみよう

これから四股踏みの可動域があるかチェックしてみましょう。

やり方はコレ
  1. 足を肩幅よりも少し広くとる
  2. つま先を外に向けて開く(体の向きと垂直になるよう真横)
  3. 膝のお皿をつま先の向きに合わせる
  4. 太ももが地面に平行になるまで腰を落とす。このときに膝とつま先の向きが変わらないかチェックする
  5. 4ができれば腰の高さを変えずに左右に体重移動する。10往復×3セット
ポイント

つま先と膝のお皿の向きを意識!

  • 腰を落としたときに膝とつま先が動く
  • つま先を外側に向けない

このような選手は四股踏みの可動域が足りていません。


ステップ足が着地したときに

骨盤主導の回転に体幹上半分もつられて回ってしまい、

割れが少ないand開きが早い

フォームになりやすいので

四股踏みができるようにストレッチしましょう!


難しいトレーニングをする必要はなく、

さきほど紹介した四股踏みをやることでストレッチになります。


最初は腰を落とす角度は小さくていいので徐々に行うようにしてください。

まとめ

テイクバックの上げ始めは小指を上向きにすることで

しなりを作りやすくなり、球速アップにつながることがあります。


【割れ】を作るためには

体幹上半分の柔軟性が大切なのですが、

体幹の柔軟性に問題がないけど

【割れ】ができない(開きが早い)選手は

四股踏みの可動域をチェックしてみましょう。


四股踏みができていないと骨盤が余分に回転してしまい、

体幹上半分もそれにつられて早い段階で回転して

その結果、【割れ】が生まれません。

  • 開きが早い選手
  • 四股踏みがうまくできない選手

このような選手は四股踏みストレッチをチャレンジしてみてください!


大学でも頑張ってね!!