【バッティングフォームがきれい】なプロ野球一流選手8選!理想のフォームを身につけるための参考にしよう
バッティングフォームは人によって様々で野球経験者ならば、「自分にとって理想のバッティングフォームって何だろう?」と1度は考えたことがあるはずです。
本記事では、いろいろなバッティングフォームの種類と特徴について話していきます。
往年の名選手がしていた個性的な打撃フォームも紹介していますので、軽い気持ちて楽しみながら読んでいただければうれしいです。
- 今のフォームがしっくりこない
- もっと野球を上達したいから理想のバッティングフォームを知りたい
- いろいろな打撃フォームを知りたい
このような選手にはぜひ読んでほしいです!
この記事の目次
理想のバッティングフォームとは?
理想のバッティングフォームとは「自分の力を発揮しやすい、自分に合ったフォーム」だといえると思います。
どんなに上手い選手のフォームを真似しようと、またどんなに教科書通りのフォームを実践しようとしても実際に打てなければ当然ですが意味はありません。
スイングしやすく、自分に合っているフォームこそが理想のバッティングフォームになります。
例えば、ホームラン王として有名な王貞治選手も、「一本足打法」という独特なバッティングフォームで結果を出しています。
自分にマッチした理想のバッティングフォームを見つけ出すのは中々難しいかもしれませんが、諦めずに模索し続けることできっとしっくりくるフォームが見つかるはずです。
バッティングフォームの基本をおさえて自身の型を作っていこう
いきなり「自分に合ったフォームは何だろう」と模索するのは効率が悪いです。
「守・破・離」といって、まずは基本の型を忠実に守り、徐々に基本を発展させていき、最後に自分の型を作り出すという考え方があります。
先ほど例を挙げた王貞治選手のように、変わったフォームのプロ野球選手は多くいますが、彼らは最初から独特なフォームだったわけではありません。
基本を守って徹底的に練習と研究を重ねた末に、自身にあったフォームを見つけ出したという場合がほとんどでしょう。
あなただけの理想のバッティングフォームを作り出すためには、まずはきちんと基礎固めを徹底していきましょう。
なお、バッティングの基本については以下の記事で詳しく解説しています。
少年野球関係者にはこの記事がおすすめ
この記事を読んでくださっている方の中には自分の子供が野球を始めてどんなバッティングフォームを教えてあげればいいのかわからずに悩んでいる方が多いと思います。
プロ野球選手はバッティングフォームは様々でそれぞれ個性があるのですが、基本の型から外れていることはありません。
少年野球の選手はプロ野球選手の型をまねするだけでなく、まずはしっかりとした基礎固めがパフォーマンスアップには欠かせません。
下の記事では少年野球選手が必ず身につけておきたいバッティング技術向上の指導方法について書かれている本を紹介しています。
- バットの握り方・構えの基本など最近野球を始めた野球初心者向けのポイント
- トップでのパワーのためかた・体のひねりを使った打ち方など長打を打つために必須技術
- フリーフットスイング・インサイドアウト習得法など基本的な打ち方を身につけるための練習ドリル
このような良質な内容が書いてある本をピックアップしていますので、ぜひご覧ください。
なお、紹介してある本は全てAmazonのKindle Unlimitedという電子書籍読み放題サービスに収録されています。
Kindle Unlimitedは初回登録だと30日間無料です。何冊でも試し読みできて、もしサービスに気に入らなければ30日間に解約すれば完全無料なのでおすすめです。
バッティングフォームがきれいな選手8選
自身にとって理想のバッティングフォームを作り出すためには、まずは「守・破・離」の「守」を徹底していく必要があります。
教科書通りのフォームを身体に覚えさせていき、そこから自分なりのフォームを作り上げていくといいでしょう。
参考になるプロ野球選手のバッティングフォームを8つ紹介していきますので、真似しやすそうな選手のフォームをお手本にしてみてください。
前田智徳選手のバッティングフォーム
元広島東洋カープの前田智徳選手は「90年代最強の打者」と評されることも多いバッターです。
前田智徳選手のバッティングフォームには以下のような特徴があります。
- トップが低く、振り始めのスタート位置が低い
- テイクバックが非常にコンパクト
動きにムダがなく、お手本にする上では非常に優れたバッティングフォームなのでまず参考にするべき選手だといえるでしょう。
大谷翔平選手のバッティングフォーム
大谷翔平選手のバッティングで最も特徴的なのは、「ノーステップ打法(2019年シーズン)」ともいわれる、足を上げずに打つバッティングフォームです。
足を上げる時間をなくすことで、早いタイミングにも合わせられるようになり、アメリカの投手の速いテンポにも対応できたそうです。
その他、大谷翔平選手のフォームには以下のような特徴があります。
- 肘のたたみ方が上手く、内角のボールにも柔軟に反応している
- ボールをしっかり誘いこんでからスイングをしている
ただ、これらは腕の使い方が上手く、スイングスピードが早いからこそ成り立っています。
身体能力によって成立している部分も大きいので、フォームを意識することに加え、ウエイトトレーニングなどで身体をしっかり作っていくことも重要になるでしょう。
高橋由伸選手のバッティングフォーム
元巨人の高橋由伸選手は、史上4人目である「入団から2年連続で打率3割以上」を維持したバッターです。
「天才」とも評されていた高橋由伸選手のバッティングフォームは以下の特徴を持ちます。
- 肩口からバットを最短距離で出していく
- 頭の位置がほとんどブレない
頭の位置がブレないということは、しっかりと軸が安定しているということです。
体幹や軸足を強化することで頭の位置がブレず、高橋由伸選手のように安定したバッティングが可能になるでしょう。
また、高橋由伸選手は、インタビューで「ボールを潰しに行くイメージ」と回答しています。
小久保裕紀選手のバッティングフォーム
通算413本の本塁打を打った小久保裕紀選手ですが、高校時代は力の弱さに悩んでいたようで当時の試行錯誤によって生まれたフォームは、以下のような特徴を有します。
- 足を大きく上げてタメを作る
- インパクトの瞬間にしっかり脇をしめる
動画を見てのとおり、しっかりとタメを作ってフォロースルーまで大きく取っています。
これはまさに非力な方でも力を発揮しやすいフォームであり、少年野球や中学野球でも真似しやすいフォームだといえるでしょう。
ただし、ここまで足を大きく上げてタメを作るには下半身の強化が必須なので、そちらも合わせて改善するようにしてください。
坂本勇人選手のバッティングフォーム
巨人の坂本勇人選手は、12シーズンで平均157安打という記録を持っており、バッティングフォームは以下のような特徴があります。
- テイクバックの際に、ほとんど全体重を軸足に預けている
- 上半身をしっかりと閉じ、腰の回転とともに一気に開く
テイクバックの際に軸足にほとんど体重を預けているのが特徴的で、それによってきちんとしたタメを作ることができています。
また、タメを作りながらも上半身はしっかりと閉じているため、文句のつけどころがなく、積極的にお手本にするべきフォームだといえるでしょう。
井端 弘和選手のバッティングフォーム
空振りをしないことに定評がある井端弘和選手ですが、バッティングフォームは以下のような特徴があります。
- インパクトの瞬間に後ろ足を大きく引いている
- ボールをしっかり引きつけている
井端弘和選手は流し打ちが非常に上手ですが、それはこの2つの特徴に起因します。
インパクトの瞬間に後ろ足を引いて身体の向きを変えることで、正面にヒットを打つようなイメージで流し打ちを行っているのです。
ファウルボールへの食いつきも非常に上手で、パワーやスピードでホームランを狙いたいというよりかは、技巧派を目指す場合に真似したいフォームです。
糸井嘉男選手のバッティングフォーム
日本人離れしたパワフルなバッティングをする糸井嘉男選手のフォームは、以下のような特徴を持ちます。
- テイクバックの際に前足をしっかり内転させている
- 打ち終わった後に前足のつま先が跳ね上がっている
テイクバックの際に右足をしっかり内側に捻ることで、ねじれによるパワーを最大限に発揮しているのが特徴的です。
これには相当な内転筋が必要であり、糸井選手のようなパワフルなバッティングを実現させるためには、筋力トレーニングもきちんと重ねる必要があるでしょう。
また、スイングし終わった後に前足のつま先が上がっていますが、これはテイクバックの際にタメた体重が前足に移動しきった事を表しています。
糸井選手のバッティングフォームを参考にするのならば、最後まで体重移動を意識するといいでしょう。
梨田昌孝選手のバッティングフォーム
こんにゃく打法で有名な梨田昌孝選手ですが、ご覧の通り、教科書通りのフォームとは言えないでしょう。
しかし、梨田選手は思考錯誤の末に編み出したこんにゃく打法によって、打率を1割から2割強に上げることに成功しているのです。
まさに、自分なりの理想のバッティングフォームを作り上げた好例だと言えるでしょう。こんにゃく打法の特徴は以下の通りです。
- 余計な力を抜き、リラックスする
- 手や体をこんにゃくのように小刻みに動かす
バッティングの際はいかにリラックスできるかが重要であり、インパクトの瞬間以外は余計な力が入っていない状態が好ましいです。
よって、体に力が入ってしまう選手は参考になる部分があると思います。
様々なバッティングフォームを8種類紹介
ここまでは基本的なバッティングフォームについて、プロ野球選手を例に紹介してきました。
しかし、何度も述べるように、理想のバッティングフォームとは自身が打ちやすいフォームです。
基本的なフォームを反復して身体に染み込ませていくのは重要ですが、自分に最適なフォームはもしかしたら教科書通りの型ではないという可能性もあるでしょう。
よって、基礎のフォームだけでなく、様々なバッティングフォームを参考にすることであなたに合ったバッティングフォームが見つかる可能性が高まるかもしれません。
8つの打法を紹介していきますので、ぜひ参考程度かつ軽い気持ちで読んでみてください!
ガニマタ打法
元横浜戦士
— 野球小僧 (@89doubt) April 13, 2016
種田 仁
努力家で研究心が強く、
長年研究を重てたどり着いた
究極のフォームがこれだった
ガニマタ打法! pic.twitter.com/nxqLx3qs2e
種田選手は左肩が内側に入ってしまう癖があり、なかなか良い打率を残せませんでした。
しかし、「始めから体を開いておけば、左肩が内側に入ることもない」という結論にたどり着き、このガニマタ打法を編み出したのです。
このように、どうしても治らない悪い癖がある場合などにそれを修正するために変わったフォームが生まれるケースはあるようですね。
忍者打法
市川和正
— 独断と偏見による野球選手解説bot (@ilove_ogasawara) April 3, 2020
忍者。三年かけて開発した「忍者打法」の使い手でハーフスイングを誤魔化すためにバットをヌンチャクのように回し目の錯覚を狙った。汚いなさすが忍者きたない。またトリックプレーを数多く実践し「球界の詐欺師」の異名をとった。汚いなさすが忍者きたないpic.twitter.com/FbHm5nz3lQ
忍者打法とは市川和正選手が3年かけて開発した打法であり、「ハーフスイングを振っていないように見せかける」という打法です。
マサカリ打法
おはようございマサカリ打法! pic.twitter.com/sSfQZIrtk1
— バル (@daishizenbal) January 17, 2019
元中日ドラゴンズの木俣達彦選手は当時長距離バッターでしたが、ムラが目立ち、中々打率を上げられずにいました。
そこで、一本足でグリップを思いっきり下げてから、トップの位置に構えることで、安定したレベルスイングを実現させ、「マサカリ打法」が生まれました。
近年はレベルスイングが重視される傾向にありますので、ダウンスイングになりがちな方はマサカリ打法から学べるポイントがあるかもしれません。
振り子打法
振り子打法#イチロー pic.twitter.com/5xdizIIUYM
— まっきー (@makey_tubuyaki) March 21, 2019
振り子打法はイチロー選手が一番最初に用いた打法です。
振り子のように反動をつけてスイングするという特徴から、力がないバッターでも長打を打ちやすいメリットがあります。
ただし、手首・足首の強さに加え、スイングスピードが早くないと振り子打法は成り立たないので習得難易度は高いといえるでしょう。
ぶった切り打法
最近の球児は「ぶった切り打法」みたいな脇を空けて打つのが主流なんだね。
— ミホリーナ (@Miholina1123) March 22, 2014
一昔前は子供がマネしちゃいけないって言われてたやつだな。 pic.twitter.com/6YnvCSu5Ou
ぶった切り打法とは、高い位置にバットを構え、上から振りかざすようなスイングをするフォームです。
相手の呼吸と同調してスイングをするのですが、この際、高く掲げた腕によって自身の口元を隠し、自身の呼吸を読ませないという点も重要になるようです。
相手の呼吸と同調するという意味では、シンクロ打法の一種と言えるかもしれません。
ぶった切り打法を試す際には、しっかりピッチャーの動きを観察するようにしましょう。
バスター打法
【0411マリンM-M】
— ピロシキ写真館 (@pirozhki6x) April 14, 2014
突然のバスター打法の加藤翔平 pic.twitter.com/77SOXZRxL6
バスター打法とは、「バントの構えからバットを引き、スイングする」というフォームであり、元々はバントに合わせた守備を行ってきた相手を騙す目的で使用されます。
しかし、単純にバッティングフォームとして見ても、投球に合わせてバットを引くことからタイミングが取りやすかったり、フォームがコンパクトであることからミートがしやすかったりなどのメリットがあります。
神主打法
神主打法・堂上直倫 pic.twitter.com/YHis6MG2n2
— のもとけ (@gnomotoke) March 21, 2019
神主打法は「身体の正面、もしくは横でゆったりとバットを構え、ボールが来るタイミングに合わせて全身の力でスイングする」というフォームです。
構えは徹底的にリラックスし、インパクトの瞬間に思いっきり力を込めるという打法なので、とにかく長打が期待できます。
しかし、投球タイミングの判断や力のコントロールが難しいため、少年野球や中学野球ではあまりおすすめできないバッティングフォームです。
一本足打法
一本足打法!
— スポニチ ドラゴンズ愛 (@SponichiDragons) November 5, 2019
シルエットがかっこいいね!!
(ドラ番記者)#中日ドラゴンズ#渡辺勝 pic.twitter.com/qLUCMwwOCE
一本足打法は、ホームラン王である王貞治選手が愛用していた打法であり、その名の通り「一本足で構え、タメを作ってスイングする」フォームです。
ステップ足で大きな床反力を得やすく、また体重移動もしやすいフォームです。
長打を狙いやすい特徴がありますが、片足でバランスをとりながら安定した体重移動をするのには高度な身体操作の技術が求められます。
まとめ
今回は、理想のバッティングフォームについて紹介してきました。
どのようなスポーツでも基本の型があり、まずは基本を身に着けることが重要です。
しかし、基本の型があなたにとって最適なフォームとは限らず、人によって理想のバッティングフォームというのは異なるといえるでしょう。
実際、プロ野球選手の中でも独特なフォームの方はたくさんいますし、自分の課題や悩みを突き詰めた結果、自分なりの打法を生み出したという方も今回紹介してきました。
よって、大事なのは、「自分に合ったフォームを見つけるために努力し続けること」であり、そのためには、以下の3点が大切となります。
- まずは基礎を身に着ける
- 自分の課題を明らかにする
- 様々なフォームを研究し、自身にあったフォームを試してみる
ぜひ今回の記事を参考にし、自身にとって理想のフォームが作り出せるよう、日々トレーニングを重ねていってください!
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