タイミングの取り方次第でバッティングは大きく変わる!タイミングが合わない方は必見
バッティングにおける重要な要素はいくつかありますが、その中でも「タイミング」が合わずに悩んでいる方は多いかと思います。
どれだけきれいなフォームを作り上げても、筋力トレーニングを重ねたとしてもバッティングのタイミングが合っていなければなかなかいい打球を打つことはできません。
この記事では、バッティングにおけるタイミングの取り方について野球初心者の方に向けて紹介していきます。
「タイミングを崩されてしまい、思うようなフォームで打てない」
「タイミングが合っていない選手に対してどのような指導をすればいいかわからない」
これらに当てはまる方は、ぜひこのまま読み進めてください。
この記事の目次
バッティングのタイミングとは?
そもそも、バッティングにおける「タイミング」とは何でしょうか?
タイミングが合っていれば、ボールに対して自分の力をMAXで伝えられるているといえます。
ボールに対してスイングを合わせるだけならそう難しくはありませんが、バッティングフォームの中でパワーを100%伝えられるタイミングは限られています。
振るのが早ければ力を出し切る前にボールに当たってしまいますし、振るのが遅ければ力を伝えづらいフォームでボールに当たることになってしまうでしょう。
ボールに対して自身がしっかり力を発揮できるリズムをタイミングよくボールに合わせることこそがバッティングにおける「いいタイミング」だといえます。
バッティングでタイミングを合うようになるとどうなるか?
バッティングでタイミングが合わせられるようになると、以下のメリットがあります。
- 力強いミートができるようになり、ホームランが狙えるようになる
- 緩急に強くなり、ムラなく様々なピッチャー、ボールに対応できるようになる
- 素振りやフォーム調整の成果が活かせるようになる
逆に言えば、どれだけ素振りやフォーム調整を重ねても、バッティングの際のタイミングが合っていなければ、試合で成果を出すことは難しいといえるでしょう。
リズムが取れなければ、ピッチャーや球種によって大きなムラも出てしまいますし、安定したバッティングを行うことができません。
特に、以下に該当している方はタイミングが合っていない可能性が高いです。
- フォームを正しく調整したのに思うようにヒットを出せない
- 素振りや筋力トレーニングは十分に行っているのに凡打ばかり
- カーブや変化球に極端に弱い
こうした人ほど、タイミングを合わせるテクニックを身に着けることで、バッティングの劇的な上達が見込めると言えます。
バッティングのタイミングの取り方を紹介

それでは、バッティングのタイミングの取り方を3つ紹介していきます。
- まずは自身のリズムを作る
- 投手をよく見る
- 体重移動でのタイミング修正
これら3つが実現できるようになれば、タイミングを合わせるのはそう難しくなくなるでしょう。
ただし、意識するだけですぐさま成果が出るような方法ではありませんので、これら3つを意識したうえで日々のトレーニングを積み重ねていくことが大切です。
タイミングの取り方①まずは自身のリズムを作る
タイミングの取り方1点目は、「まず自身のリズムを作ること」です。
人によって打ちやすいフォームが異なるのと同じように、打ちやすいリズムにも個人差があります。
そのため、まずは自身がしっかり力を発揮できるリズムを作り、自身のリズムをボールに合わせるようなイメージを持ちましょう。
ちなみに、自分のリズムが作れないと、ただボールに合わせただけのスイングしかできないので、凡打になってしまう可能性が高いです。
以下の3点を意識しながら、リズム感のあるバッティングを心掛けましょう。
- 「構え、テイクバック、スイング」の1連の流れを1つ1つ丁寧に行うよう意識する
- 上半身はギリギリまで閉じ、下半身とのねじれを作るよう意識する
- テイクバックする際に、しっかりトップを作るよう意識する
これらを踏まえつつ、「1,2,3」のリズムを意識して素振りなどをすると効果的でしょう。
特に、テイクバックする際はしっかり深いトップを作り、毎回トップの位置を安定させるようにすると、力強いバッティングが可能になります。
タイミングの取り方②投手をよく見る

タイミングの取り方2点目は、「投手をよく見ること」です。
タイミングを上手く取るためには、「1,2,3」の3の部分でスイングをボールにぶつける必要があります。
この際に最も重要なのは「1」のタイミングで、バッティングのスタートをいつ切るかによって、タイミングが合うかがほとんど決まります。
よって、最適なスタートを切るために、ピッチャーをよく観察することが重要となるのです。
よく「ボールをよく見ろ」というアドバイスをする指導者の方がいますが、ボールのスピードは非常に速いので、ボールを基準にスイングをすると振り遅れることが少なくなります。
そのため、スタートの基準とするべきはボールではなくピッチャーであり、ピッチャーを見るよう意識させるのが効果的だといえるでしょう。
先ほどの自身のリズムを、いかに相手のピッチャーのタイミングとシンクロさせるかがカギなので、以下を参考にピッチャーをしっかり観察し、スタートを切るといいです。
- ピッチャーの重心が沈み込み始めたときに「1」を持ってくる
- ピッチャーの重心が沈み切ったときに「1」を持ってくる
- 前足が伸びあがったタイミングに「1」を持ってくる
最適なスタートのタイミングは自身のフォームによって異なります。
様々なパターンを想定し、最高のスイングができるようピッチャーを観察しましょう。
タイミングの取り方③体重移動でのタイミング修正
タイミングの取り方3点目は、「体重移動でのタイミング修正を行うこと」です。
しっかりと自分のリズムを作り、スタートを綺麗にピッチャーに合わせられたとしても、球種や球速によってタイミングを外されてしまうことがあります。
その際、体重移動によってリズム修正を行い、ミートの瞬間を微調整することで、フォームを崩さずにタイミングを合わせることが可能になります。
ここで重要となるのが「軸足」であり、軸足を強化することで、テイクバックの際にしっかりとタメを作れるようになるので、ボールの変化に対応しやすくなります。
「1,2,,,,3!」というように、タメを作れるように軸足も強化していくことで、様々なボールにタイミングを合わせられるようになっていくでしょう。
上半身だけでなく、軸足を中心とした下半身のトレーニングもしっかり行うようにしましょう!
バッティングのタイミングが合わない場合の対処法

バッティングの際にタイミングを合わせるコツを紹介してきましたが、「それでもタイミングが合わない」という方もいるでしょう。
この章では、バッティングのタイミングが早い場合と遅い場合に分けて対処法を紹介していきます。
リズムを取るための練習方法についても触れますので、タイミングが上手く取れなくても決して諦めず、トレーニングを重ねるようにしていきましょう。
タイミングが早い場合は身体の開きを抑えるよう意識する
バッティングの際にどうしてもタイミングが早くなってしまう場合、ほとんどが身体の開きが早くなってしまっている事が原因でしょう。
本来は、以下のようなスイングが理想形です。
- スイングするまで上半身は閉じた状態をキープしてしっかりとタメを作る
- ボールに合わせて一気に体幹を回転させて力強いスイングをする
しかし、身体が先に開いてしまうとバットの出が遅くなり、タイミングを合わせづらくなります。
身体が開いてしまう原因としては、以下3点が挙げられます。
- 変化球やスローボールにリズムを崩され、身体が開いてしまう
- 軸足が弱く、タメをしっかり作れずに身体が開いてしまう
- 軸足の股関節にうまく体重が乗っておらず、ステップしたときに開いてしまう
特に重要なのは「軸足」です。
軸足が安定していれば、タメをきちんと作ることができるため、変化球やスローボールに対しても反応しやすくなります。
タイミングが遅い場合はシンクロ打法を試してみる
タイミングが遅い場合は振り始めが遅れてしまっているケースがほとんどでしょう。
振り遅れないためにおすすめなのが「シンクロ打法」です。
シンクロ打法は、ピッチャーの動きにリズムを同調させるバッティング法です。
以前かなり流行ったバッティング理論ですが、最近あまり名前を聞かなくなりましたが、とてもオススメです!僕自身高校時代に実践していました。
ピッチャーとのタイミングをとても合わせやすく、リズムが同調するので振り遅れることがほとんどなくなった経験があります。
基本タイプがA〜Cの3タイプで自分に合うものを探すのがいいと思います。
ちなみにぼくは元巨人で監督もしていた高橋選手と同じタイプを使っていました。