球速アップを目指す投手にしてほしいメディシンボールトレーニング6選

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球速アップを目指す投手にオススメしたいのがメディシンボールトレーニングです。


メディシンボールトレーニングは投手に欠かすことができない瞬発的な筋出力アップに向いています。


しかし、意識する部位や正しいフォームを理解したうえで練習しないとトレーニングの効果は出ません。

  • なんとなくメディシンボールトレーニングをしている
  • トレーニング中に意識するポイントを知りたい
  • 球速アップしたい

このような投手はこの記事でメディシンボールの正しい使い方をマスターして効率よく球速アップにつなげてもらえればうれしいです!

球速アップになぜメディシンボールトレーニングが必要なのか?

メディシンボールのトレーニングでは腹直筋、外腹斜筋などの体幹にある筋肉を効率よくトレーニングすることができます。

メディシンボールは2〜5kgぐらい大きめのボールです。


メディシンボールを投げたり、ひねり動作を行うことで自重トレーニングでは得ることができない刺激を外腹斜筋・内腹斜筋・腹直筋などの体幹にある筋肉やお尻周りなどに与えることができます。

めいっぱいに伸ばしたゴムを離すと遠くに飛んでいくように、筋肉は伸ばされたところから急激に収縮することで効率よく力を発揮することができます。


この筋肉の特徴を伸張-短縮サイクルといいます。


投手に限らず、他の種目でも1流のアスリートはこの伸張-短縮サイクルを有効活用して効率よく筋肉がもてる力を発揮しています。


自重でのトレーニングも大切ですが、より性能が優れた筋肉を搭載するためにはメディシンボールトレーニングが必要不可欠といえます。


伸張-短縮サイクルを作動させやすくなるポイントは以下の通りです。

  • 収縮する前になるべく筋肉を引き伸ばす
  • 引き伸ばされてから収縮するまでの時間をできる限り短くする
  • 筋肉が引き伸ばされるときはある程度リラックスしておく(力んでいたらダメ)

ピッチングの回転運動で腹斜筋の爆発的な力が必要

投球フォームの中で伸張-短縮サイクルがどのように働いているのかを簡単な例で説明していきます。

ステップ足が着地したぐらいのフェーズでは、上半身と下半身の間に捻転差が生まれて体幹の筋肉が引き伸ばされます。いわゆる割れの形です。

ステップ足が着地したぐらいのフェーズでは、上半身と下半身の間に捻転差が生まれて体幹の筋肉が引き伸ばされます。

いわゆる割れの形です。

引き伸ばされた外腹斜筋(右)と内腹斜筋(左)が急激に収縮することで伸張-短縮サイクルが作動して全身を効率よく加速させることができます。  全身の回転運動が速くなるほど、リリースの瞬間にボールに伝える力が大きくなり、球速アップにつながりやすくなります。
投手が球速アップするためにはこの動きが大切になります。

引き伸ばされた外腹斜筋(右)と内腹斜筋(左)が急激に収縮することで伸張-短縮サイクルが作動して全身を効率よく加速させることができます。

全身の回転運動が速くなるほど、リリースの瞬間にボールに伝える力が大きくなり、球速アップにつながりやすくなります。

ピッチングのしなりからリリースで腹直筋の爆発的な力が必要

また、全身がしなるフェーズでは、胸を張るのでお腹の正面にある腹直筋が引き伸ばされます。
引き伸ばされた腹直筋がリリースに向かって爆発的な収縮することで球速アップにつながりやすくなります。

また全身がしなるフェーズでは、胸を張るのでお腹の正面にある腹直筋が引き伸ばされます。

引き伸ばされた腹直筋がリリースに向かって爆発的な収縮することで球速アップにつながりやすくなります。

トレーニングの効果を高めるには投球フォームが大切

ここまで話したように【割れ】や【全身のしなり】を使った投球フォームであれば、トレーニング効果を実際のピッチングに活かすことができます。


逆をいえば、正しい投球フォームを習得していなければ、メディシンボールのトレーニングを積んだとしても、なかなかパフォーマンスアップにはつながりません。(効果がないわけではありません)


そのため、自分が【割れ】や【全身のしなり】を使ったピッチングフォームで投げることができるているか確認する必要があります。


もし、正しいフォームで投げられていない投手は自分のピッチングフォームの修正をするようにしましょう。


割れを作るための練習方法スマホを使って簡単にできるしなりのチェック方法は以前の記事でそれぞれまとめていますので、不安な投手はそちらにも目を通してください。

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投手におすすめのメディシンボールトレーニング

メディシンボールのトレーニングはいろいろなやり方がありますが、これから紹介するメニューはピッチング動作や筋肉の使い方を踏まえたうえで、投手にぜひやってほしいプログラムになっています。


それぞれやり方のポイントを載せておきますので、参考にしてください。

メディシンボールの重さは

  • 中学生:2〜3kg
  • 高校生:3〜4kg

これくらいが個人的にはおすすめです。

メディシンボールが重すぎて伸張-短縮サイクルを出現できなければトレーニングの意味がないので注意しましょう。

ロシアンツイスト

ポイント
  • 下半身はなるべく動かないようにする
  • 回数目安:20往復×3セット

ロシアンサイクロン

ロシアンツイストに慣れてきた選手はこのトレーニングをしてみましょう!

ポイント
  • メディシンボールを強くたたきつける
  • 腰が反らないように注意
  • 回数目安:10〜15回×3セットずつ

バックスロー

お尻周り(大殿筋)と背筋を強化するトレーニングです。

バックスローでメディシンボールを遠くまで飛ばせる投手ほど球速が速いというデータがたくさん出ています。

ピッチャー必須のトレーニングメニューといえるでしょう。

ポイント
  • 投げる前の沈み込みで体幹を少し前傾させる
  • 沈み込んだときに地面をしっかり押す
  • お尻をはね上げるにように持ち上げてボールを投げる
  • お尻の筋肉→背筋への連動性をイメージする(初動が背筋にならないように注意)
  • 回数目安:20〜30回

ローテーションスロー

記事の前半で説明した伸張-短縮サイクルのポイントを意識して行うようにしましょう。

ポイント
  • ひねりを作る
  • 一瞬でボールを投げ終える
  • できるだけ強く投げる
  • 回数目安:15〜20球

オーバーヘッドスロー

ポイント
  • 腕でなげるというよりも体幹で投げるイメージ
  • 回数目安:15球

シットアップスロー

ポイント
  • ボールをキャッチしてから投げ返すまでをできるだけ短くする
  • 強く投げ返す
  • ボールをキャッチするときは体幹を後ろに倒す()
  • 回数目安:12〜15回×3セット

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野球ギアを有効活用して能力UPしよう

メディシンボールは体幹・下半身筋力や瞬発力を高めるのに優れたトレーニングギアです。

しかし、広い場所じゃないと使えないというデメリットがあります。


自宅など狭い空間でもピッチャーに必要な瞬発力を強化したいという方もいると思います。

そんな方におすすめなのがケトルベルです。


引用:GronG公式チャンネル

ケトルベルだと、自宅にいながらピッチャーに必要不可欠な下半身の筋力・瞬発力を効率よく強化することができます。

ワンハンドスナッチだとクイックリフト系のトレーニングも行うことができます。

価格も安価なので気軽に挑戦することができるのも大きなメリットです。


ケトルベルの重量は4kgから始まり、8kg・12kg・16kgなどバリエーションがあります。

トレーニング中の負荷はけっこう高いので、重量設定を慎重に行う必要があります。

各年代におけるケトルベルの重量目安と自宅でも取り組めるピッチャー必須の野球ギアをまとめているので参考にしてください。


野球ギアおすすめ10選!ピッチャー必携器具を現役トレーナーが厳選

ピッチャーにメディシンボールトレーニングは必須

投手におすすめのメディシンボールトレーニングのメニューを紹介しました。


メディシンボールのトレーニングすることによって自重トレーニングでは得られない刺激を筋肉に与えることができます。

また、今回紹介したメニューを行うとパフォーマンスアップに欠かせない伸張-短縮サイクルを発動しやすくなります。


伸張-短縮サイクルをうながすポイントは以下の通りです。

  • 収縮する前になるべく筋肉を引き伸ばす
  • 引き伸ばされてから収縮するまでの時間をできる限り短くする
  • 筋肉が引き伸ばされるときはある程度リラックスしておく(力んでいたらダメ)

瞬間的に爆発的な力を出せるようにして、どんどん球速アップしていきましょう!

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