【1分で終了】野球の移籍でよく聞くポスティング制度とは?海外FAとの違いも解説

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この記事のまとめ

プロ野球の移籍シーズンにポスティング制度という言葉を聞く機会が増えます。今回、メジャー移籍でよく使われるこのポスティング制度の詳しい仕組みについて誰でも60秒で分かるように解説しています。

ポスティングでメジャー移籍?

プロ野球選手の移籍シーズンになるとポスティング制度という言葉をニュースで耳にすることが増えます。

でも、具体的にポスティング制度がどのような仕組みと流れで移籍が決定するのかは知らない方がほとんどだと思います。


今回はポスティング制度が誰でも60秒で分かるようにまとめましたのでぜひ参考にしてください。

この記事の著者

芹田祐(セリタタスク)

理学療法士として整形外科病院・整形外科クリニックなどに10年ほど勤務。野球現場では小学生からプロ野球まで幅広い年代の選手に対して述べ1000名以上のリハビリテーション・トレーニング指導経験あり。

保有資格
理学療法士/認定理学療法士/JARTA認定トレーナー/国際認定シュロスセラピスト/修士(医科学)

ポスティング制度とは

野球観戦に興味を持って様々な野球用語を調べていくとポスティング制度という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

このポスティング制度とは簡単に説明すると

所属球団の承認を得てメジャーリーグ入りを希望する日本プロ野球選手の交渉権を大リーグ各球団が入札して決める制度です。

例えるなら選手のオークションといった感じです。

  1. メジャーリーグ移籍を検討する選手の球団がMLBに移籍の申請をする
  2. MLB球団が入札を行って落札球団が交渉権獲得
  3. MLB球団と選手側との間で交渉を行って契約
  4. MLB球団から譲渡金が支払われて選手の移籍が可能

選手の移籍に関する制度では、ポスティング制度に似たものでフリーエージェント(FA)制度というのもあります。

FA制度ってなに?

一般的にプロ野球選手になるときはドラフト会議で球団から指名を受けます。

このとき、複数球団から指名された場合はクジを行い、引き当てたチームが交渉権を獲得します。

しかし、それが必ずしも選手が希望している入団先とは限りません。

そのような選手の意向をくみとってFA制度があります。


プロ野球で一定の条件を満たすとFA権を与えられ、自分が希望する球団へ移籍を行うことができるという制度です。


FAで選手が移籍すると人的補償というものが発生します。

FA制度と人的補償については下の記事でくわしく解説していますので、気になる方はご覧ください。

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ポスティング制度の問題点

現在のポスティング制度は2013年から施行されている制度です。

2013年以前のポスティング制度は問題点が複数あったので、その点について簡単に紹介します。

現行のポスティング制度は入札上限が2000万ドル(日本円にして約20億円)と定められています。

2013年以前のポスティング制度にはこのような入札金額の上限が設けられていませんでした。

そのため、旧ポスティング制度では入札金額が高騰して落札した球団が手渡す譲渡金が莫大すぎるということでメジャー側で問題視されていました。

余分なお金は出したくないからね

その他にも、選手を本気で獲得する意思がないにも関わらず、高額な契約金を提示した後で実際には獲得しないといった妨害行為も問題視されていました。

そういった背景からポスティング制度は2013年に見直されています。

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海外FA権とポスティング制度の違い

ポスティング制度をさらにくわしく知るためには海外フリーエージェント(FA)権についても同時に理解しておきましょう。

FA権はさっきも出てたよね!

海外FAというのは日本のプロ野球だけではなく、海外のメジャーリーグとも交渉ができる権利のことです。


プロ野球選手が海外FA権を獲得するには厳しい条件があります。

海外FA権の取得条件
  • 1軍出場選手として9年登録

1軍出場選手の定義は1シーズンで145日以上は1軍登録されていることです。

プロ野球のレギュラーシーズンは例年だと、3月末〜9月末までの180日ぐらいになります。

180日のうち145日は1軍にいないといけないのでレギュラークラスでないと厳しい条件といえます。

レギュラークラスの働きを9年しないといけないんだ!

ポスティング制度と海外FA制度には重大な違いがあります。

  • ポスティング制度=球団側の権利
  • 海外FA権=選手側の権利

どういうこと??

ポスティング制度の主導権は球団にあります。

そのため、大前提として球団側が選手の移籍を許可をしないとメジャー移籍は実現しません。


一方で海外FAは選手自身が獲得した権利です。

そのため、球団の意思とは関係なくメジャー移籍することができます。


また、海外FAでは移籍金は発生しません。

 ポステイング海外FA
移籍の主導権球団選手
選手と交渉落札球団のみどの球団もOK
移籍金発生なし

まとめてみたよ!

ポスティング制度でメジャー移籍した選手と契約金

さて、ここからはポスティング制度で移籍をした選手を紹介していきます。

まずはじめに皆さんご存知のイチロー選手です。

イチローさんはポスティング制度が旧式だった2000年にオリックスからシアトルマリナーズに移籍しました。

そのときの入札金額は日本円にして約13億円(1312万5000ドル)でした。


次に平成の怪物こと松坂大輔選手です。

松坂選手は2006年に西武ライオンズからレッドソックスに移籍しました。

そのときの入札金額は日本円にして約60億円(5111万1111ドル)でした。


最後にダルビッシュ有選手です。

ダルビッシュ選手は2011年に北海道日本ハムファイターズからテキサスレンジャーズに移籍しました。

そのときの入札金額は日本円にして約60億円(5170万3411ドル)でした。

額が大きすぎてビックリ!!

このように2013年以前のポスティング制度は移籍金の金額が非常に高く設定されていました。

MLBはその対策として、2013年以降はポスティング金額上限を約20億(2000万ドル)に変更しました。

ポスティング以外でメジャー移籍する方法

日本球界からメジャーリーグへ移籍を行う場合には

  1. ポスティング制度
  2. 海外FA権

この2つのどちらかの制度を使うのが一般的です。

しかし実はポスティング制度と海外FA権を利用しなくてもメジャー移籍を行うことができる方法があります。

その方法は自由契約です。

自由契約の選手は特定のチームに所属していません。

そのため、どのチームとも選手契約を締結することができます。

日本のプロ野球で自由契約になった後にメジャーリーグ球団と交渉を行い契約を行うことが可能です。


過去にはこの方法を利用してメジャーリーグへ挑戦した選手もいました。

しかし、このやり方だと若い有望な選手を自由契約にしてメジャーリーグとの契約を成功したとしても、日本の所属球団に移籍金が入ってきません。

つまり、日本側の球団にとっては何のメリットも無いということになります。

そのため、自由契約でのメジャー移籍というのは少数派となっています。

今までの事例では、元ベイスターズのピッチャー大家友和選手が入団4年目の23歳で横浜ベイスターズを自由契約となりました。
ただこれは実力不足での自由契約ではありません。

メジャーリーグへのあこがれが強かった大家選手が球団に直談判を行って自由契約となり、その後メジャーリーグ移籍を果たしています。

ちなみに、大家選手はメジャーでは先発と中継ぎを中心に活躍して通算51勝を挙げています。

ポスティング制度は所属球団に主導権がある

オフシーズンになると報道が過熱するポスティング制度について解説しました。

ポスティング制度を知る上で1番大切なことは

移籍するかの主導権は所属球団が握っている

ということです。

来年は絶対メジャー挑戦だ!!

選手がこんな感じで意気こんでいたとしても、球団が容認しなければメジャー移籍が叶うことはありません。


ポスティング制度と同じでメジャー移籍する手段として挙げられるのが海外FA制度です。

海外FA制度の場合、選手が自由に好きな球団と移籍交渉することができます。

しかし、海外FA権はその権利を獲得するまでの条件が厳しく、移籍金も入ってきません。


このようにポスティング制度、海外FA権のどちらにしても移籍が実現するまでの壁があります。


今回、お話した内容をぜひ理解していただき、オフシーズンにはプロ野球選手のメジャー移籍が実現するかを見届けるようにしましょう。

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