プロ野球FA制度とは?ニュースでは説明されない詳しい仕組みを解説

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この記事のまとめ

プロ野球がオフシーズンになると盛り上がりを見せるのがFA制度です。この記事ではFA制度のしくみやメリット・デメリットが小学校でも分かるように丁寧に解説しています。

毎年オフシーズンになるとプロ野球ニュースでよく聞かれるのがFA制度です。

FAって何?

しかしそもそもFA制度の仕組みがよく分からず、ニュースを聞いてもよく分からないという方が多いと思います。

FA制度の仕組みとルールを理解するとプロ野球の移籍情報を楽しく見守ることができ、来シーズンへの楽しみも増えます。

ということで、今回はFA制度の仕組みを小学生でも分かるようにかみくだいて説明していきます。

FA制度とは?

まずは大まかに理解しよう

FAの正式名称は

Free Agent=フリーエージェントです。


FA制度は1993年からスタートしました。

FA制度とは移籍したい選手が自ら移籍希望を出し、他の各球団からオファーをもらって提示された契約の中から好きな球団を選んで移籍をする制度のことです。選手からみたFA制度のメリットは1.自分はどのくらい価値がある選手なのか知れる2.意中の球団に自分の意思で移籍できるの2点が挙げられます。FA制度は選手が自由に他のチームと交渉して移籍できる権利ですが、選手全員がFA宣言できるわけではありません。FA制度を利用するためには厳しい条件があります。

FA制度とは移籍したい選手が自ら移籍希望を出し、他の各球団からオファーをもらって提示された契約の中から好きな球団を選んで移籍をする制度のことです。

選手からみたFA制度のメリット
  • 自分はどのくらい価値がある選手なのか知れる
  • 意中の球団に自分の意思で移籍できる

FA制度は選手が自由に他のチームと交渉して移籍できる権利ですが、選手全員がFA宣言できるわけではありません。

FA制度を利用するためには厳しい条件があります。

FA制度を利用するための条件

  • 国内移籍が可能になる国内FA権
  • 海外移籍が可能になる海外FA権

FA制度には2つの権利があります。取得条件が違うのでそれぞれ分けて説明していきます。

国内FA権は何年で取得できる?

国内FA権を取得するための条件は以下の通りです。

国内FA権の取得条件
  1. 2007年以降に入団した選手
    高校生:8年
    大学生と社会人:7年
  2. 2006年までに入団した選手
    全選手が8年

注意事項としてこの年数は1軍で登録( 1軍登録選手)されていた年数になります。

1軍登録選手って何?

1軍登録選手としてカウントされるためには1シーズンのうち145日以上は1軍にいないといけません。

プロ野球の1シーズンはおおよそ3月末〜9月末の180日間です。

180日のうち145日は1軍にいないと1年としてカウントされないので、国内FA権取得の条件は厳しいものになります。

海外FA権は何年で取得できる?

次に、海外(主にメジャーリーグ)に移籍する際に利用する制度です。

海外FA権は国内FA権の取得より1~2年ほど長くなり、また国内FA権を使ったかどうかで取得年数が変わってきます。

詳しくはこちらをご覧ください。

海外FA権の取得年数
  • 国内FA権を利用していない
    9年

  • 国内FA権を利用した
    利用後4年

海外FAは国内FAとは違って高卒・大卒関係がなく取得には最低でも9年必要ということになります。

国内FA権を利用した高卒選手では

8年(国内FA取得まで)+4年(そこから海外FA取得まで)=12年

高卒でプロ入団したときが18歳だとすると、最短で海外FA権を取得したとしてもそのときは30歳になっています。

好きな選手があとどのくらいでFA権を獲得するかみてみよう

あの選手は何年後にFA権を使えるのかな?

好きな選手や球団があれば、あとどのくらいで国内FA権・海外FA権を取得するのか気になりますよね?

そんな方におすすめなのがプロ野球FAカウンターというサイトです。

各球団の選手一覧にしてFA権取得までの必要年数をまとめてくれています。

リンクを貼っておくので、ぜひ参考にしてください。

プロ野球FAカウンターのサイトはこちら

海外FAとポスティング制度の違い

  1. 海外FA
  2. ポスティング制度

海外(メジャーリーグなど)に移籍するときの主な方法はこの2つです。ポスティング制度については下の記事でまとめてあるので、先にそちらを参考にしてください。

ではこの2つの違いいったい何でしょうか?

決定権の違い

海外FAの場合、9年かけて権利を取得してから移籍先を決める制度です。

一方ポスティング制度は球団が容認さえすれば年数に関係なく移籍することが可能です。


ちなみに、ポスティング制度を容認するかは球団によって大きく方針が異なります。

例えば、日本ハムはポスティング制度に寛容的で選手の移籍を許可する傾向があります。

一方、ソフトバンクはポスティング制度での移籍は一貫して認めていません。

ポスティングは球団側が主導

球団からすると、主力選手を放出することになるためにポスティング制度を渋るケースが多いです。

そのため、球団の許可が必要ない海外FAを所得してから移籍するというパターンも多いです。

譲渡金の有無

また、ポスティング制度では入札制度というものが行われ、譲渡金が発生します。

このお金は選手が移籍前にいたチームに渡されるため、球団側は多額の利益を得ることができます。


2012年以前はオークションのように一番高い入札金を投じた球団が交渉権を獲得していました。

そのため選手が希望する球団に移籍できるとは限らない制度でした。

それだと選手第一じゃない!

2013年以降は譲渡金を渡す意思のある球団とは金額に関係なく交渉することができる制度に変更されています。

ここまでのポイント
  • 海外FAは球団の許可なしで移籍可能。ポスティングは許可が必要

  • ポスティングは譲渡金が球団に入る。海外FAは入らない

  • 海外FAの所得年数は9年。ポスティングはいつでもできる

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FA制度のメリット

FA制度のメリットは以下の3つがあげられます。

FA制度のメリット
  1. 選手の価値が上がる
  2. 移籍が活発になる
  3. チームの弱点を補強できる

一つずつ解説していきます。

選手の価値が上がる

FA制度があると所属球団が選手を流出しないように良い契約を提示して引き留めようとします。

FA選手を欲しい球団はそれを上回る好条件の契約を打ち出す必要があり、結果として選手は良い契約を取ることができます。

球団側としては年俸の高騰につながるデメリットになりますが、選手からすると大きなメリットとなります。

移籍が活発になる

移籍が活発になることでプロ野球界全体が盛り上がります。

あの大物選手がFA移籍!?

このように野球ファンにとってオフシーズンでも野球の話題が尽きることがありません。

また移籍がないとチームがマンネリ化してしまい、刺激がなくなってしまいます。

刺激がなくなるとプロ野球界全体が盛り上がりに欠けてファン離れにつながってしまいます。

弱点を補強できる

FA権を取得する選手は1軍で活躍をして実績を残してきた選手です。

実力がある選手たちなので自分の球団が弱点としているポイントと一致すれば、ピンポイントで戦力補強ができます。


例えば,先発投手が足りないのであれば長いイニングを投げるのに向いたピッチャーを獲得するなど、来季に向けての補強を迅速に行うことができます。

来季の戦力を整えやすいんだ!

FA選手は前年の実績から「ある程度来季は活躍するだろう」という計算が立ちます。

弱点をすぐに補強できるのはFA制度のメリットといえるでしょう。

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FA制度のデメリット

デメリットとしては以下の3つがあげられます。

FA制度のデメリット
  1. 高い年俸を支払う必要がある
  2. 活躍するかは分からない
  3. 生え抜き選手が育たない

一つずつ解説していきます。

高い年俸を支払う必要がある

メリットのところで話しましたが、FA制度は選手としては良い契約をもらうことができますが、その反面、球団側からすると多額の年俸を支払う必要があります。


それに伴い、近年はこの2つが課題になっています。

  • 複数年契約
  • 生え抜き選手との年俸格差

複数年契約というのは1年2億のような年間契約ではなく、「3年6億」といった形で数年の年俸が保証された契約のことです。

プロ野球選手は重度のケガや極度のスランプに陥る危険性があり、今は活躍できている選手でも数年後にどうなっているかは分かりません。

そんなプロ野球選手にとって複数年契約はとても魅力的です。


通常、よほどの看板選手でない限り、球団から複数年契約を提示されることはありません。

しかし、FA制度の交渉では、他球団に負けない契約を提案して選手を引き抜かないといけないので複数年契約を打ち出すことが多いです。

FA移籍はVIP待遇が多いよ!

契約内容にもよりますが、複数契約だと成績がサッパリだとしても大きく減額されることはありません。

極端なことを言うと3年間1度も試合に出なくてもこの年俸を球団側は支払う必要があります。

球団にとって高額年俸を複数年に渡って支払うことは大きなリスクなのです。


また、生え抜き(入団してからずっとその球団いる)選手からすると、自分よりもいきなり高待遇で他球団から選手が入団してきたらあまり気分がいいものではありません。

生え抜き選手のモチベーション低下も危惧されるといえるでしょう。

活躍するかはわからない

FA権を獲得するには7~8年程度かかるため、最短で取得したとしても、そのときの選手の年齢は20代後半から30代前半です。

30歳というと一般会社員ではバリバリの働き盛りですよね。

しかし、選手寿命が短いプロ野球では、30歳以降は成績に陰りが見え始める時期に入ります。

FA移籍する時期とプロ野球選手としての陰りが見え始める時期が近い。高額年俸を払ってまで獲得するかは判断が難しいんだ。

そのためFAで高額年俸を払って獲得したのに全く活躍しないというケースがたくさんあります。

また、他球団に移籍することで練習・生活環境、ホーム球場が変わり、その環境変化にうまく適応することができず、全く活躍できないという選手もいます。

生え抜き選手が育たない

レギュラークラスのFA選手を獲得するとチーム内で一つのポジションが埋まるということになります。

来年こそは!!

そうなると、年々と着実に力をつけてきて来年こそはレギュラー定着が見えている生え抜き選手が試合に出られなくなってしまいます。


入団当時から生え抜き選手を見守って1軍で活躍する日を楽しみにして応援するファンはたくさんいます。

そういったファンにとってFA制度で球団が何人も選手を獲得すると、チームのレギュラーが他球団選手の寄せ集めみたいになってしまいます。

勝ってもなんか複雑・・・

その結果、自前の生え抜き選手は育たず、チームが試合に勝ったとしもプロ野球ファンとして面白みが半減してしまいます。


球団はFA制度の補強と生え抜き選手の育成をバランスよく行うことが重要になります。

プロ野球FA制度の仕組みを理解してオフシーズンの移籍情報を楽しもう

FA制度は毎年オフシーズンになると必ず話題に上がってきます。

しっかりと仕組みを理解することでプロ野球をより楽しむことができます。

FA選手の移籍をオフシーズンは楽しんで来シーズンを楽しみに過ごしていきましょう。

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