ピッチャーが実践したい爪割れの対策と日々の簡単ケア法
ピッチャーをしていると、爪が頻繁に割れてしまったり二枚爪になってしまい悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
なかでも投球中に中指と人差し指の爪の異変を感じている選手が多いと思います。
ピッチャーが100%のパフォーマンス発揮をするためには、フィジカル面のコンディションだけでなく、爪のケアもとても大切になります。
今回はピッチャーにぜひ取り組んで欲しい爪の手入れの方法やその重要性について紹介していきたいと思います。
この記事の目次
爪はどんな役割をしているの?
まず、爪がどのような器官なのか簡単に話をします。
爪は人間にとって欠かせない部位になります。
爪は一般的に毎日0.1mm程度伸びているといわれており、10日で約1mmも伸びることになります。
1mm程度がどのくらいかというと爪の白い部分が見え始める長さなので、「爪を切ろう」と考える人が出てくる長さになります。
野球選手にとってどんなに練習が忙しいときも、爪を伸ばしっぱなしのままでプレーをするのは絶対にNGです。
、
プロ野球選手として活躍しているピッチャーは、しっかりと自分の爪のメンテナンスも行い、コンディションの維持に努めています。
爪は表面はとても小さなものですが、身体の感覚に関わる繊細な器官だといわれています。
爪に異常が生じて脳がそれを感じると、投球動作にエラーが出てスムーズな動きが損なわれてパフォーマンス低下を引き起こす可能性があります。
爪割れを防ぐだけでなく、爪の手入れをしっかりと行うようにしてコンディショニング維持に努めることが大切になります。
野球選手は爪の手入れが重要な理由
プロ野球のピッチャーのなかには爪の割れが原因でできなくなってしまうこともあり、いかに爪の状態が重要な役割を担っているのがわかるのではないでしょうか。
ピッチャーがボールをリリースするときに、直球の場合は人差し指と中指を使ってボールを抑え込みます。
ボールに大きな圧力を加えるときに、その力を感じ取ってくれるのが爪になります。
爪にコンディショニング不良があるとリリースで加える圧を正確に感知することができなくなります。
また爪のコンディショニング不良は、主に横向きに亀裂が入っている人がほとんどではないでしょうか。
これは指先に硬化したマメが大きな影響を与えてるともいわれています。
指先にかかった圧力を逆サイドから押し戻すときにマメがあると爪との衝突が生じてしまい、爪が割れる原因になっています。
指の先が柔らかい状態であれば、衝突が起きないので爪に過度な負荷がかかることはありません。
単に爪の手入れだけを意識するのではなく、指先のマメの対策も考えていかなくてはいけません。
爪の側面に少しでも引っかかる部分がある場合、爪は簡単に割れてしまいます。常になめらかな状態に整えておくこととても大切です。
ピッチャーの爪割れ防止の方法
ピッチャーにとって爪の状態がいかに重要なのかはわかっていただけたと思います。
でもどうやってお手入れをしたらいいのか、戸惑うこともあるのではないでしょうか。
これから具体的なケアの方法について、詳しくご紹介していきたいと思います。
爪の栄養剤を使って手入れをする
まず、1つ目は爪に栄養剤を塗るという方法です。
直接塗るだけで栄養を与え保湿をしてくれるものもあります。
1回、2回塗っただけではそこまでの効果は期待できませんが、こまめに手入れを続けることで爪の強度を高めることができます。
上質な爪が指を覆うようになると、爪本来の役割をしっかりと果たせるようになります。
爪に直接栄養を届けることによって、なめらかで潤いのある割れにくい爪ができます。
また、爪の強度を高めるためには、甘皮にオイルを塗るなど栄養剤を使うことで次に生えてくる爪の状態を高めることができます。
甘皮の手入れをすると、厚みのある爪が生えてきます。
一般向けのケア用品よりもスポーツ専用のものがあるので、そちらを検討してみてください。
【おすすめ】電動爪切りを使う
あまり、メジャーではないのですが、電動爪切りはおすすめです。
通常の爪切りだと切った後がギザギザになり、その部分がひっかかって爪割れになる方多いですよね。
爪がギザギザになるのがいやでしっかり切ろうとすると、今度は深爪になってしまったりします。
そんな悩みを一発解決してくれるのが電動爪切りです。
刃がついたローラーでムラなく爪を切ってくれるので、ギザギザ感なく爪を短くすることができます。
爪やすりでギザギザ部分を時間をかけて調整する必要がなく、爪がツルツルになるので爪切りするのが楽しくなります。
ただ、デメリットは爪切りなのに3,800円程度するという点です。
正確に爪のケアをしたい方にはおすすめですが、お金をかけたくない方は他で紹介している方法を試すようにしましょう。
爪切りではなくやすりを使う
爪を切るときに爪切りを使っている人は要注意です。
爪はもともと3つの層が重なりあって生えています。
爪切りでは、刃の方向が並行のために爪の自然なアーチを平らに矯正してしまっていることになります。
断面から角層の間に空気が入ってしまい。爪の層同時の剥離に繋がります。
層の隙間があればあるだけ爪の強度は落ちてしまうので、爪切りはできるだけ使わずに、爪やすりを使って整えるのが最適です。
やすりは削るのに手間がかかりますが、時間をかけて丁寧に行うようにしましょう。
爪を削るペースは3日に1度を目安にしてください。
注意点としてやすりを硬いものにしてしまうと、爪だけでなく皮膚への衝撃も強くなってしまうので柔らかいものを選ぶようにしましょう。
紙やすりは手軽に手に入るものですし、毎日のお手入れにも最適です。
やすりで整える方法は、爪切りが苦手で深爪になりやすい人にも向いています。
ピッチャーが深爪をしてしまうと、スピン量が少なくなってしまう可能性があるので注意してください。
栄養バランスのとれた食事を意識する
次は食事についてです。
爪は身体の末端にある器官なので、酸素や栄養分が不足しやすい場所になります。
そのため日頃の食生活が乱れていると、爪が割れやすく脆い状態になってしまいます。
例えば爪が避けたような状態になる二枚爪に悩んでいる投手もいると思います。
具体的に不足している栄養素としてビタミンAが挙げられます。
ビタミンAは身体の修復を行う栄養素になります。
ビタミンAを多く含む食材
ビタミンAは豚レバー,鶏レバー、うなぎ、バター、卵、牛乳などに多く含まれる。
野菜(にんじん、ブロッコリー、ほうれん草など)、牛乳などをバランスよく食べることで自然に摂取することができる。
https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=186&category=healthより引用
爪が割れてしまったときの応急処置の方法
もし野球をしているときに、爪に亀裂が入ってしまいどうしても応急処置としての対応をしておきたいと思っているのであれば「爪のベースコート」を使って表面をカバーするのをおすすめします。
爪の表面を一定に整えるものになり、割れている爪に対して補強する役割もあります。
ベースコートで整え、そのうえに爪の形に切ったテーピング材を二重に貼って補強します。
爪割れのほとんどが白く伸びている部分に起こります。
爪を補強して伸ばすようなやり方をしてしまうと、余計に爪割れの原因になることもあります。
爪の状態が弱化してしまうと、こういった応急処置もできなくなり全力投球をできなくなってしまうこともあります。
爪の手入れも含め、早めからこまめに取り組むようにしてください。
また、爪の応急処置として瞬間接着剤を使う人もいるのですが、オススメしません。
確かに割れてしまった部分をくっつける力は強いのですが、接着力が強すぎてしまい、取るときに爪の表面の層も一緒に剥がしてしまう危険性があります。
そうすると爪が薄くなり、強度が下がる原因となりますので、爪が割れないために日々のケアを徹底するようにしましょう。
まとめ
ピッチャーにとって爪のメンテナンスは欠かせないものです。
二枚爪や爪割れが起こりやすい状態だとリリースで100%の力発揮ができなくなってしまいます。
爪のケアのポイントとしては以下の通りです。
- 爪の保護剤や栄養剤を使って根本から強度を高める
- 爪切りが苦手な選手は柔らかいやすりを使う
- ビタミンAを積極的にとり入れた食事を心がける
爪のケアはどうしても手が行き届きにくいと思いますが、ピッチャーにとってとても重要なので、ぜひ今回の内容を参考にしてケアに努めるようにしましょう。
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