【実はシンプル】プロ野球の優勝マジックの全て(過去の実例紹介でだれでも必ず分かる)
シーズン終盤になると、プロ野球ニュースで「優勝マジック」という言葉を耳にすることが多くなります。優勝に関係する言葉というのは分かると思いますが、その詳しい仕組みや点灯条件、マジックの減り方を知らない方は多いと思います。この記事ではプロ野球の優勝マジックの全てを簡潔にまとめて解説しています。
応援しているチームに優勝マジックがついたみたいだけどどういうこと?
プロ野球をよく観戦する人であれば、「優勝マジック」という言葉を聞いたことがあると思います。
でも、熱心なプロ野球ファンでも意外と優勝マジックについてきちんと理解している人は少ないものです。
本記事では、そんな優勝マジックについて徹底的に解説していきます。
- 試合結果からその日の優勝マジックの変動を計算できる
- 応援しているチームの最短優勝日を計算できる
- 友達や家族に優勝マジックを分かりやすく説明できる
プロ野球の優勝マジックを小学生が5分でわかるようにまとめてあるのでぜひ参考にしてください。
この記事の目次
プロ野球の優勝マジックとは
まずはざっくりと概要を説明します。優勝マジックの意味をなんとなくつかめればOKです。
優勝マジックの概説
プロ野球のスポーツニュースを観ているとM7のようにMのあとに数字がついた表記を見かけたことありますよね。
優勝マジックは「M◯」という感じでで表記されます。
このマジックは条件を満たしたチームが対象となります。
対象チームにM○がつきますが、この数字が0になれば対象チームの優勝です。
マジックは優勝へのカウントダウン
優勝マジックは相手チームの結果次第で減る数が変わりますが、基本的に1~2つずつ減少していきます。
優勝マジックの数字の減り方については記事後半で詳しく解説しますが、減少することはあっても増えることはないということをまず覚えておきましょう。また、一時的に優勝マジックが消えて再点灯することもあります。
- マジックが0になると対象チームの優勝
- 優勝マジックは増えない
- 優勝マジックが消えることもある
優勝マジックの意味
みなさんビンゴゲームであと一つ数字がくれば当たりになるときはリーチといいますよね。
リーチからの当たりは遠い・・・
このとき使われるリーチという言葉は日本特有のもので海外ではマジックナンバーといいます。
マジックナンバーは当たるための数字ということで優勝するまでの数字と似ているため、優勝マジックといわれるようになったそうです。
プロ野球の優勝マジックの点灯条件
プロ野球の優勝マジックは対象チーム以外の全てのチームで自力優勝の可能性がなくなったときに点灯します。
自力優勝とは、残りのゲーム全てを勝利で終わった場合、確実に優勝できる状態のことをいいます。
自力優勝の消滅はその反対です。
残り試合全て勝っても確実に優勝できるといえない状況
分かりやすく2チームで解説します。
現状(残り20試合)
Aチーム:86勝34負
Bチーム:80勝40負
直接対決
残り5試合
設定
・AはBに全て負ける
・AはB以外の残15試合に全て勝つ
・Bは残20試合に全て勝つ
最終結果
Aチーム:101勝39負
Bチーム:100勝40負
Bチームは全勝したとしても、Aチームも残り試合全て勝ったらAチームに勝ち星で並ぶことはできません。
これが自力優勝の消滅です。
たとえ自分のチームが全勝したとしても相手チームの結果次第で優勝できません。
他チーム次第=自力優勝消滅
例えば、中日以外の5チーム(広島・ヤクルト・阪神・DNA・巨人)の自力優勝が消滅すると中日にマジックが点灯します。
しかし、マジック点灯後に中日の調子が落ちて負けが多くなると以下のようなケースも起こります。
- 中日が負け続きで自力優勝消滅
- 広島が勝ちを重ねて自力優勝が可能
→中日のマジック消滅&広島のマジック点灯
注意点は自力優勝が消滅しても他チームの勝敗次第ではまだ優勝の可能性があるということです。
自力優勝消滅から優勝した事例
自力優勝消滅から奇跡の大逆転劇を演じたのが2008年の巨人です。
この年の巨人は開幕から不調で5連敗し、ライバル阪神に最大で13ゲーム差までつけられて自力優勝が消滅していました。
しかし、シーズン終盤に復調して9月には12連勝など大きく勝ち越し、10月の首位阪神との直接決戦にも勝利して最終的にリーグ優勝しました。
この年の巨人は「メークレジェント」といわれましたが、このように自力優勝が消滅しても優勝の可能性が途絶えたわけではありません。
優勝マジックの詳しい仕組み
マジックの仕組みや条件をもう少し詳しく解説していきます。
2位に優勝マジックがつくケース
優勝マジックは必ず首位のチームにつくわけではありません。
2位のチームに優勝マジックが点灯することもあります。
- 1位と2位のゲーム差が小さい
- 2位が1位のチームより試合数が多く残っている
2014年シーズンに9月25時点の
- 1位:ソフトバンク
- 2位:オリックス
を例に解説します。
戦績 | 残試合 | |
ソフトバンク | 77勝58負 | 3 |
オリックス | 76勝58負 | 8 |
ソフトバンクは残り3試合に全て勝利した場合の勝率は.579でした。
一方、オリックスは残り8試合で7勝すれば勝率.584でソフトバンクを上回ります。
ソフトバンクは残り試合全て勝利しても優勝は確定しません。
オリックスは残りの試合で7回勝つことができれば優勝が確定します。
ソフトバンクは自力優勝が消滅しているよ
オリックスだけが自力優勝が可能なので、2位のオリックスに優勝マジックが点灯します。
結局、この2014年シーズンはソフトバンクが制しましたが、このように1位だけでなく2位のチームに優勝マジックがつくこともあります。
優勝マジックは2チーム同時につかない
2チーム同時にマジック点灯することもある?
このような疑問を持つかたもいると思います。
先ほど話したように、優勝マジックはある対象チーム以外の5チーム全てに自力優勝の可能性がなくなったときに点灯します。
そのため、優勝マジックの消滅や再点灯があっても2チーム同時につくことはありません。
プロ野球の優勝マジックの計算方法
プロ野球の優勝マジックの計算方法は単純で簡単です。
(マジック点灯チームの勝利数+残試合数)-(1位チームの勝利数)+1
計算例を紹介します。
- マジック点灯チーム=2位広島
勝利数=70 残試合数=15 - 1位中日の勝利数=75
(70+15)-(75)+1=9
広島の優勝マジックはM9になります。
- マジック点灯チームの勝利数
- マジック点灯チームの残試合数
- 1位チームの勝利数
で優勝マジックがわかる
プロ野球の優勝マジックの減り方
優勝マジックが昨日は1しか減らなかったけど今日は2も減ったよ
次はプロ野球の優勝マジックの減り方について解説していきます。
試合結果から優勝マジックがいくつ減るか分かるようになり方は参考にしてください。
マジック対象チーム
優勝マジックがいくつ減るかはマジック対象チームの勝敗が関係します。
2位がマジック対象チームになることが多いですが、それ以外のケースもあります。
マジック点灯チーム以外で残試合を全勝した場合に1番勝率が高くなるチーム
マジック点灯チームとマジック対象チームは別だよ
優勝マジックが1つ減る試合結果
優勝マジックが1つ減るには5パターンあります。
ここからは
- マジック点灯チーム=中日
- マジック対象チーム=広島
に設定します。
- 中日・広島ともに勝ち
- 中日・広島ともに負け
- 中日・広島ともに引き分け
- 中日は勝ち・広島は試合なし
- 中日が試合なし・広島は負け
優勝マジックが2つ減る試合結果
優勝マジックが2つ減るのは1パターンのみです。
- 中日が勝ち・広島が負け
優勝争いをしているチームの直接対決でマジックが2つ減ることが多いので大きな見どころになります。
例えば、中日vs広島の3連戦で中日が3連勝すれば、マジックが一気に6つも減ります。
優勝マジックが3つ減る条件
基本的に優勝マジックは一日で1か2ずつ減っていきます。
しかし、ごくまれに優勝マジックが3つ減ることがあります。
どうしたら3つも減るの?
プロ野球では最も勝率の高いチームが優勝します。
しかし全日程が終了したときに複数チームの勝率が同じだった場合は、そのチーム同士の対戦勝率が高いチームの順位が上になるというルールがあります。
2013年の首位楽天と2位ロッテにこのルールが適用されました。
同じ勝率で直接対決を行い、楽天の方が勝率を上回ったのでマジック18から15になりました。
詳しくは優勝マジックが、ひと試合で「3」減る。を参考にしてください。
プロ野球の優勝マジックが0になるのを見守ろう
プロ野球の優勝マジックの仕組みは理解してしまえば簡単です。
最初はうまく理解できなくても、
「今日はなぜ1つだけ減ったのか」
「あれ、今日は2つ減ってる」
なんて考えているとすぐスムーズに計算できるようになります。
プロ野球観戦や優勝争いを楽しむときには、ぜひ優勝マジックに注目してみてください。
特に、応援しているチームのマジックが着実に減っていくのをチェックしているととても楽しいですよ。
また、冒頭でも述べたようにプロ野球ファンでも優勝マジックの仕組みについてよく理解していない人が多いです。
この記事を最後まで読んでくださったみなさんはぜひ周りの友達に優勝マジックの仕組みを教えてあげてくださいね。
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