【簡潔明瞭】野球の延長戦は何回まで?小学生でもわかるように解説

この記事のまとめ

野球では決められたイニングで勝敗がつかない場合、延長戦に突入します。

延長戦のルールや回数はプロ野球と少年野球では違いますし、時代によって微調整されているので以前のルールと変わっている部分があります。

この記事では各年代で最新の延長戦のルールについて解説しています。

野球のルールでわかりにくいものの1つに延長戦のルールがあります。


延長戦を何回までやるかというのは時代によって移り変わっているため、インターネットで調べてもそれぞれのページに違うことが書かれていて混乱しまう方がいると思います。


そんな方のためにこの記事では、野球の正しい延長戦のルールを簡単にわかりやすくご説明します。

この記事の著者

芹田祐(セリタタスク)

理学療法士として整形外科病院・整形外科クリニックなどに10年ほど勤務。野球現場では小学生からプロ野球まで幅広い年代の選手に対して述べ1000名以上のリハビリテーション・トレーニング指導経験あり。

保有資格
理学療法士/認定理学療法士/JARTA認定トレーナー/国際認定シュロスセラピスト/修士(医科学)

小学野球の延長戦は7回まで

まず、少年野球の小学生の部では延長戦は7回までとなっています。


各試合は6回戦で行い、4回終了をもって正式試合となります。

試合開始から1時間40分を超えている場合は新しいイニングには入らず、タイプレーク方式となります。
参考:日本少年野球連盟主催大会規定|公益財団法人日本少年野球連盟

また、試合開始から1時間40分を超えている場合は新しいイニングには入らず、タイプレーク方式となります。


さらに、4回以降に7点差まで開いた場合はコールドゲームになります。


投手が投げられるイニング数に制限があり、小学生の部は1日6イニングまで連続2日間で8イニングまでとなっています。

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中学野球の延長戦は8回まで

少年野球のうち中学生の部での延長戦は8回までとなっています。


各試合は7回戦で行い、4回終了を持って正式試合となります。

8回を超えた場合や試合開始から2時間経過した場合は新しいイニングには入らず、タイブレーク方式となります。

また、4回終了時に10点差、5回以降に7点差がついた時点でコールドゲームになります。


さらに、投手が投げられるイニング数に制限があり、中学生の部は1日7イニングまで連続2日間で10イニングまでとなっています。

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高校野球の延長戦はタイブレーク式で無制限

高校野球の延長戦は現在のルールは以前のものと違いがあります。

それぞれ見てみましょう。

現在の高校野球の延長戦のルール

現在のルールでは延長戦の回数に制限はありません。

延長13回を超えた時点でタイブレーク方式に入り、延長戦の回数は無制限になります。


タイブレークは両チームともノーアウトでランナー1塁2塁の状態からそれぞれの攻撃を行います。

ランナーがいる場面で両チームが攻撃を始めるので、点数が入ることが多く、早いイニングで勝敗が決まることが多いです。


下の動画はルール改正後に初めて甲子園でタイブレークが採用されたときの映像です。

また、決勝戦だけは「再試合」というルールがあり、延長15回で決着が付かない場合は後日再試合ということになります。

つまり、決勝戦だけはタイブレークがありません。

高校野球の延長戦のルールの歴史

高校野球の場合、時代によってルールが何回も変わってきています。


今となっては考えられませんが、高校野球がスタートした当時は延長戦に回数の制限はありませんでした。


しかし1958年(昭和33年)の夏の甲子園大会で「延長18回までに決着が付かない場合は後日再試合」というルールに変更されました。

その後40年以上そのルールが続きます。

次にルールが変わったのは2000年(平成12年)の選抜甲子園大会です。

このとき、延長戦が15回までに短縮されました。


現在のルールに変わったのは2018年(平成30年)のことです。

2018年の選抜甲子園大会でタイブレーク方式が採用され、再び延長戦の回数は無制限になりました。

プロ野球の延長戦は12回まで(2020年は10回まで)

次はプロ野球の延長戦についてまとめます。

2020年は特例ルールが採用されているのでその点について説明していきます。

2020年の延長戦は10回までという特別ルール

2020年のプロ野球延長戦は10回までと決まっています。

これは特殊な事情により特別に制定されたルールです。特殊な事情とはお察しの通りのことです。


新型コロナウイルス感染症の拡大により、2020年のプロ野球は3ヶ月遅れて始まりました。

このルールは感染拡大の防止と選手の体力(免疫力)を低下させないための配慮です。

プロ野球本来の延長戦は12回まで

2020年の本来のルールではプロ野球の延長戦は12回までとなっています。

なお時間は無制限です。

2020年以外にプロ野球の延長戦に特別ルールが採用された例

プロ野球では2020年以外にも延長戦に特別ルールが設けられたときがあります。

それは2011年と2012年です。


この年は東日本大震災の甚大な被害があったからです。

この時期には地震の影響で日本中の原子力発電所がすべて止まってしまったため、あまり電力を無駄遣いできないということで、3時間30分の時間制限が設けられました。


3時間30分経っても決着がつかない場合にはその時点で試合終了とされていました。

日本シリーズは第7戦までは延長12回まで、第8戦以降は無制限

プロ野球の日本シリーズはレギュレーシーズンと異なる特別ルールが適用されます。


日本シリーズでは第7戦までは延長12回までですが、第8戦以降は時間も回数も無制限になります。

なお、サスペンデッドゲームは無しです。

メジャーリーグはタイブレーク式で無制限

2020年時点でメジャーリーグでは延長戦に回数の制限はありません。

本来はタイブレークも導入せず、時間も回数も無制限で延長戦を行います。


アメリカのベースボールにはもともと「引き分け」という概念が無いのです。


ですが、2020年現在はやはり新型コロナウイルス感染症の影響がひどいため、試合を早く消化するためにタイブレークが導入されています。

その他の野球の延長戦のルール

次は社会人野球とオリンピックの延長戦ルールを紹介します。

社会人野球は回数無制限のことが多い

社会人野球は試合によってルールが違いますが、トーナメント制が多いので回数無制限のことが多いです。

オリンピックは時間も回数も無制限

オリンピックの場合も時間・回数ともに無制限であることがほとんどです。

ただ北京オリンピックのときだけは延長11回以降はタイブレークが導入されました。

延長戦の歴史的な記録

最後は今までに繰り広げられた延長戦の中でどのくらい長い試合があったのか紹介します。

高校野球の記録

高校野球では1958年まで延長戦の回数に制限がありませんでしたので、さまざまな延長戦の記録が生まれました。

1933年の夏の甲子園準決勝戦の中京商対明石中で延長25回という記録が残っています。

プロ野球の記録

日本のプロ野球では1942年5月24日に行なわれた大洋対名古屋の試合で延長28回という記録があります。

試合時間は3時間47分です。両投手が投げた球数は合わせて655球にものぼりました。


また、試合時間の最長記録は1992年9月11日の阪神対ヤクルトの6時間26分です。

この試合は延長15回で3-3の引き分けで試合が終了したのはなんと午前0時26分でした。

日付が変わるまで試合が行われていたことになります。

大リーグの記録

メジャーリーグの最高記録は1920年5月1日のブルックリン・ロビンズ対アトランタ・ブレーブスの延長26回です。

マイナーリーグではもっとすごい記録があります。


1981年4月18日にポータケット・レッドソックス対ロチェスター・レッドウイングスの試合で延長33回という記録があります。

サスペンデッドゲームを挟んでトータルで8時間26分もの長時間にわたる試合だったそうです。

延長戦のルールは各年代やレベルで大きく変わる

この記事では野球の延長戦のルールや記録について年代別・レベル別に分けて紹介しました。

結論はこちらです。

  • 小学野球の延長戦は7回まで
  • 中学野球の延長戦は8回まで
  • 高校野球の延長戦はタイブレーク式で無制限
  • プロ野球の延長戦は12回まで(2020年は10回まで)

みなさんの参考になれば幸いです。

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