ジャンプ力がある人の特徴5選と【本気で跳躍力を上げたい選手】だけ読んでほしい話
この記事ではジャンプ力がある人の特徴5選とジャンプ力がないとの違いについて紹介しています。
また、ジャンプ力を高めることはできるのか?その答えを科学的根拠をもとに解説していますので、ジャンプ力が上がらなくて悩んでいるスポーツ選手はぜひお読みください。

バスケットボールやバレーボールなどではジャンプ力があるとかなり有利になります。
跳躍競技でなくても多くのスポーツでジャンプと同じように瞬発的に爆発的なパワーを発揮する力が重要です。
例えば、野球のピッチャーではジャンプ力がある選手は全身のバネを有効活用して速いボールを投げやすくなります。
自分のチームでも同じような体格なのにジャンプ力が高い選手がいると「なんであんなに高く跳べるんだろう」と不思議だしうらやましいですよね?

ということで今回はジャンプ力がある人の特徴とジャンプ力がある人とない人の違いを紹介します。
- ジャンプ力がある人の特徴5選
- ジャンプ力を上げることはできるのか?
- 本気でジャンプ力を上げたい人におすすめのDVD
芹田祐(セリタタスク)
理学療法士として整形外科病院・整形外科クリニックなどに10年ほど勤務。小学生からプロスポーツ選手まで幅広い年代の選手に対して述べ1000名以上のリハビリテーション・トレーニング指導経験あり。
保有資格
理学療法士/認定理学療法士/JARTA認定トレーナー/国際認定シュロスセラピスト/修士(医科学)
この記事の目次
ジャンプ力がある人とない人の違い

まず、ジャンプ力がある人の特徴とジャンプ力がある人とない人の違いについて紹介します。
適度な下半身の柔軟性
高くジャンプするためには伸び縮みする筋肉の特徴を最大限利用する必要があります。

ジャンプする直前、誰もが沈み込みまずが、このときふくらはぎにある筋肉やスジが引き伸ばされます。
引き伸ばされた筋肉が瞬間的に収縮してバネの作用が発動することで高くジャンプすることができます。
ゴムをめいっぱい引っぱって離すと遠くまで跳んでいくのと同じ原理です。

下半身の筋肉が固すぎると、筋肉などを引きのばそうとしてもつっぱってしまい、ジャンプする直前の張りを作ることができません。
その結果、筋肉の伸び縮みを利用したバネ動作が生まれずにジャンプ力も低くなってしまいます。
ふくらはぎの筋肉が固くてジャンプの邪魔をしている選手は多いです。
自宅でも簡単にできるふくらはぎのストレッチを1つ紹介しますので参考にしてください。
- 伸ばす側の足を後ろに引く。膝が曲がらないように注意
- つま先はつけたまま、かかとを上げる
- 上げたかかとをリズムよく地面につける
- ふくらはぎ・アキレス腱あたりが伸びればOK
回数:20回×3セット
足首が柔らかすぎない

先ほどの反対のことをいうことになりますが足首は柔らかすぎてもダメです。
高くジャンプするには足が地面についた瞬間にバネのように反発しないといけません。
体がフニャフニャで柔らかすぎると反発する力が弱くなってしまいます。
バネのように体を固く使えているかといのは専門用語でスティフネス(Stiffness)といいます。
ジャンプでは全身の中でも足首のスティフネスが重要といわれています。
バウンディングとリバウンドジャンプにおける Stiffnessは共に足関節による影響を受けている。
引用:バウンディングにおけるStiffness特性へ影響する踏切脚の力およびパワー発揮:リバウンドジャンプとの比較から|体育学研究
とはいっても自分は足首が固くすぎなのか、もしくは柔らかすぎて上手くジャンプできていないのかは判断できないですよね?

経験上ですが、ジャンプ力が低い選手は圧倒的に足首が固い人が多いです。
そのため、まずは先ほど紹介したような足首のストレッチを頑張ってやるようにしましょう。
ストレッチをしたうえにジャンプトレーニングを行います。
足首のスティフネスを作った状態で高く跳ぶ感覚を養うのが理想的だからです。
- 足首は固すぎも柔らかすぎもダメ
- ジャンプ力が低い選手はストレッチ→ジャンプトレーニングを行うべし
下半身の筋力が強い
高くジャンプするためには下半身の力が必要不可欠です。
競技力の高い(日本トップレベル)選手ほど足関節および股関節が大きな仕事をしていることが認められた。
引用:リバウンドジャンプテストを用いた跳躍選手の専門的な下肢筋力・パワーに関する評価|体力科学
日本トップレベルのアスリートでは特に足関節と股関節の力をフルに使っているようです。
いろいろな選手のトレーニング指導をしていて間違いなくいえることはジャンプ力が高い選手は
- お尻周りの筋肉
- 太ももの前側の筋肉
- ふくらはぎの筋肉
この3つの筋力が強いです。
足が速い

これはダッシュ能力とジャンプ力では力の出し方が似ているからです。
どちらの動きも瞬間的に地面を蹴って爆発的なパワーを発揮する必要があります。
見方を変えるとジャンプトレーニングを行えば、瞬発力が上がってダッシュ能力も上がることが期待されます。
現に陸上選手はジャンプトレーニングをたくさんします。
スプリントランニングパワーおよび最高疾走速度は、ともにリバウンドジャンプパワーとの間に有意な相関関係を認めることができた。
引用:陸上競技選手のリバウンドジャンプにおける発揮パワーとスプリントパフォーマンスとの関係|体育学研究
ある研究では、ジャンプを上手にできている選手ほど全力疾走のタイムがよかったという結果も出ています。
体重が重すぎない

当然ですが、体重が重すぎると高くジャンプすることはできません。
体に重りをつけてジャンプするのと重りなしでジャンプするのではどちらが高く跳べるかは容易に想像できると思います。
ジャンプ能力を上げることはできるのか?

ここまでジャンプ力がある人の特徴について紹介してきました。
ジャンプが高い選手はバネ力があって爆発的な力の発揮に優れているというのが大きな特徴でした。
では現時点でジャンプ力が低い選手がバネ力を習得し、ジャンプ力を高めることはできるのでしょうか?

結論からいってしまうとトレーニングによって今よりもジャンプ力を上げることはできます。
トレーニングによってジャンプ力が改善するということは科学的にも実証されています。
8週間の専門的トレーニングによって跳躍能力及び筋量の増大をもたらし、コンディションを低下することなく安全に実勢できたことから、陸上競技選手に対する試合期におけるトレーニングとして有用となる可能性が示された。
引用(一部改):試合期における陸上競技選手に対するプライオメトリック トレーニング導入の効果:無作為化比較対照試験による検討|体育学研究
専門的トレーニングによって跳躍高に有意な向上が認められた。
引用(一部改):バレーボール選手における跳躍特性とトレーニング効果に関する事例的研究|体育学研究
下肢のプラ