バッティング練習は自身の課題に合ったものを選ぼう!課題別の打撃練習を3種類紹介
スポーツにおいて「練習」というのは非常に大切であり、試合で結果を出すためには、日々どれだけ練習を積み重ねているかがポイントとなってきます。
これは野球のバッティングにおいても例外ではなく、どのような練習を反復していくかによって、試合でのパフォーマンスは大きく異なってくるでしょう。
本記事では、そんなバッティングの練習を、課題別に3種類紹介していきます。
「バッティングを上達させるための練習はどのようなものがある?」
「自分に適したバッティングの練習方法を知りたい」
これらに当てはまる方は、ぜひこのまま読み進めてください。
この記事の目次
バッティング練習は自分の課題に適したものを選ぼう
よく「一番おすすめのバッティング練習は何ですか?」という質問を寄せられることがあります。
しかし、「バッティング練習」と一口に言っても、様々な練習方法があり、それぞれ強化できるポイントや目的も異なります。
つまり、最適なバッティング練習というのは人それぞれの課題によって変化するものであり、あなたに合ったバッティング練習こそが最適な練習方法だといえるのです。
そういった意味で言えば、「○○選手がやっているから」といってプロと同じ練習を積んでも、あなたのフォームや課題にマッチしていなければ効果は薄いと言えます。
まずは以下2つのアプローチで、自身の課題点をあぶりだしてみましょう。
- 補完すべき弱点や、指導者に注意される点
- 伸ばしていくべき強みや、指導者に褒められる点
例えば、「ミートは上手くできるが飛距離が伸びなくて悩んでいる」という場合は、弱点を補完するために、飛距離を伸ばすための練習を積んでいけばいいでしょう。
反対に、「ミートを褒められるので、もっといろいろな打者に合わせられるようになりたい」というように、強みを伸ばしていくための練習を選択するのもアリです。
とにかく大切なのは自身の課題に合った練習を選択することです。
自分がどういった役割を求められているか、どのような選手になりたいかという考え方をすれば、自ずと課題点は浮き彫りになってくるでしょう。
一人でできる!バッティング練習を課題別に紹介
それでは、1人で出来るバッティング練習を紹介していきます。
バッティングにおける課題を踏まえ、今回は以下3つの練習方法をピックアップしました。
- ミート力を高めるための練習方法
- 下半身主導で打つための練習方法
- 飛距離を伸ばすための練習方法
いずれもバッティングの際に重要な要素であり、それぞれ悩みを抱く人が多い要素でもあります。
計6種類の練習を紹介していきますので、自身に適した練習を選択し、日々コツコツ継続していきましょう。
持っておくと役立つバッティング練習器具
練習方法を紹介していきますが、トレーニング内容によっては練習器具が必要になる場合があります。
1人で出来る練習の幅を増やすという意味でも、練習器具はいくつか揃えておくといいでしょう。
おすすめな練習器具や、あると便利な器具は以下の通りです。
- スタンドティー
- シャトルなど、野球ボール以外の様々なサイズのボール
- インサイダーバット
- ネット(庭に練習できるスペースがある場合)
これらは1人でバッティング練習を行うのならあって損はない器具ばかりなので、余裕があるのならぜひ取り揃えてみてください。
後でそれぞれの使い方も言及していきます。
ミート力を高めたい場合のバッティング練習2種類
「中々ヒットが打てない」
「空振り三振ばかりになってしまう」
このような方は、ミート力を高めるための練習を積んでいきましょう。
特に野球を始めたばかりの少年野球の選手などはなかなかバットにボールが当たらないと思います。
ミートが上手くできるようになると、ヒットをたくさん打てるようになり、野球が更に楽しくなっていくはずです。
また、ヒットが増えていくことで打率も高くなっていきますが、打率はバッターを判断する際にとても重要な基準となります。
シャトル打ち
バドミントンのシャトルは野球のボールよりも小さいですし、ふわふわと飛ぶので、ちゃんと芯を捉えないと上手く打てません。
よって、シャトル打ちはミート力の向上にかなり効果的であり、以下のような利点もあります。
- 軽く、飛びづらいので、狭いスペースでも練習可能
- ふわふわ飛ぶので動体視力(正確には周辺視野など)も磨かれる
- 軽くトスしてもらうだけでいいので手伝ってもらいやすい
また、シャトル打ち用のマシンも販売していますので、そちらを使用すれば一人で練習することも可能です。
インサイダーバット
インサイダーバットとはトレーニングバットの1種で、バッティングフォームの矯正に役立つ器具です。
このインサイダーバットはフォームがおかしかったり、バットが内側から出ていなかったりする(インサイドアウトができていない)ときちんとボールが飛ばない仕組みになっています。
よって、インサイダーバットを用いて素振りやティーバッティングをすることでフォームの悪い部分が修正でき、自然とミート力を高めていくことが可能です。
インサイダーバットはアメリカ野球コーチ連盟2010年最優秀賞を受賞しており、アメリカでは広く使われているそうです。
私もバットが遠回りするクセがありましたが、インサイダーバットで練習したところ、ヘッドの遠回りを短期間で矯正することができました。
下半身主導で打てない場合の練習方法2種類
「パワフルなバッティングができない」
「スイングスピードが遅い」
このような方は、下半身主導のバッティングができるようになるための練習を積んでいきましょう。
練習によって下半身主導の感覚を磨いていくことで、以下のようなメリットが得られます。
タイミングが上手く取れるようになる
スイングスピードとパワーを高められる
上半身が力まず、リラックスできる
バッティングにおいて下半身の役割は非常に大切であり、タイミングを取る際の体重移動も下半身がカギを握ります。
人間の筋肉量は下半身の方が上半身よりも断然多いので、下半身を使ったほうがスイングスピードやパワーを高めやすいのです。
特にパワー不足で悩んでいる場合は下半身を見直す必要があるので、むやみに上半身の筋トレに取り組むのではなく、下半身主導で打つ感覚を身に着けてみましょう。
物干し竿や規格外バットでの素振り
昔は物干し竿やトンボなどの長いものを使って素振りをすて下半身主導のバッティングを身につけることがあったと思います。
こうした長いモノは腕の力だけでスイングするのが難しく、体幹・下半身を使ったバッティングが身についていきます。
しかし、物干し竿やトンボなどは通常のバットよりもかなり重く、腰にかかる負担が大きいというデメリットがあり、腰椎分離症などのケガにつながる危険性が高くなってしまいます。
そこで、オススメしたいのが長尺のトレーニングバットです。
通常のバットよりも安価ですし、腰への負担を減らしてトレーニングを行うことができます。
ウォーキングスイング
ウォーキングスイングとは、その名の通り歩きながら素振りを行う練習で以下の流れを繰り返していきます。
- 構える
- 右足を踏み出す
- 左足を踏み出す
- スイングする
※右打者の場合
この練習のポイントは、ズバリ体重移動を意識することです。
右足を踏み出すときに地面をしっかり押して体重移動するようにしましょう。
ゆっくり一歩ずつ移動していき、体重が今どこにかかっているかをしっかり確認しながら進めていきましょう。
右打者の場合は基本的に体重は右足においておき、スイングする瞬間に左足に体重を移動できるとベストです。
飛距離を上げたい場合の練習方法2種類
「ミートはできるが飛距離が伸びない」
「ホームランを打ちたい」
このような方は、飛距離を伸ばすための練習を積んでいきましょう。
練習によって飛距離を伸ばしていくことで、以下のようなメリットが得られます。
- 大きなヒットやホームランを打てるようになる
- クリーンナップを任せてもらえる可能性が高まる
飛距離を上げる利点としては、やはり「ホームランを打てるようになる」というのが最も大きいと言えます。
打球が遠くへ飛んでいくのはシンプルに楽しく、野球の醍醐味ですよね!
ホームランバッターやクリーンナップ入りを目指したい場合は、ぜひ飛距離を伸ばす練習を取り入れてみてください。
ロングティー
ロングティーとは、スタンドティーを用いてボールを遠くへ飛ばす練習であり、ポイントは、ボールを真芯で捉える感覚を掴むことです。
結局、どのような球種でも芯を捉えることができればある程度飛距離は伸びますので、飛距離を伸ばしたいのならばまずおすすめできる練習です。
ボールはティーの上で動きませんので、バットの芯を意識し、どこに当てればよく飛ぶのか意識しながら練習していきましょう。
ボールの飛び具合を確認できれば、良いバッテングかどうかの判断がつきやすいので、なるべく広い場所で行うといいです。
もし広い場所が確保できないようであれば、自宅でネットなどを用意してティーバッティングをするといいでしょう。
フルスイングでの素振り
器具がない場合、フルスイングでの素振りもおすすめです。
しかし、ただ闇雲にバットを振り続けるだけでは効率が悪いので、フルスイングで素振りをする際は以下3つを意識するようにしましょう。
- 回数や時間を決めて練習に取り組む
- フォームが乱れないよう意識する
素振りをする際に、一番良くないのが「悪いフォームを染み込ませてしまうこと」です。
長時間素振りしていると、どうしても疲れでフォームは乱れてしまいますので、回数や時間を決めて効率的に取り組むようにしましょう。
また、そもそもフォームが乱れていれば素振りの意味もありません。
基本的なバッティングフォームは以下で紹介していますので、合わせて参考にしてみてください。
プロ野球選手のバッティング練習を紹介
練習方法を紹介してきましたが、
「そもそも何が課題がわからない」
「どこを目指して練習を積んでいいかわからない」
という野球初心者の方や、練習内容に頭を悩ませる指導者の方もいるでしょう。
そうした際は、まずプロ野球選手のバッティング練習を取り入れるのがおすすめであり、それには以下のようなメリットがあります。
- 結果を出している選手の真似から入ることで、基本の型を作っていける
- プロ野球選手が行っている練習なので、打てるイメージも持ちやすくなる
- 高いモチベーションで練習に取り組める
プロ野球選手のバッティング練習を取り入れることで、変な癖をつけてしまったりなど、技術面での大きな間違いは抑えられます。
また、「プロが行っている練習」ということで打てるイメージが持ちやすくなり、メンタル面でも好影響が期待できるでしょう。
少年野球などで指導する際も、憧れのプロ野球選手の練習なら、小学生たちのモチベーションアップも図れます。
これから
- 鈴木誠也選手のバッティング練習
- イチロー選手のバッティング練習
2人のバッティング練習を紹介していきますので、練習方法に悩んでいる場合は、ぜひ取り入れてみてください。
鈴木誠也選手のバッティング練習
こちらの動画では、鈴木誠也選手が様々なフォームでトスバッティングを行っています。
取り入れられるものとして、以下2つの練習方法が挙げられます。
- 片手打ち
- 逆手打ち
どちらも上手く力が入りづらいので、しっかりとミートさせてボールを飛ばすためには、下半身主導かつ芯を捉えるバッティングが必要になります。
総合的に課題点を補完していけますので、どのような練習をしていいかわからない場合におすすめの練習だといえるでしょう。
イチロー選手のバッティング練習
こちらは、練習方法というよりかは、イチロー選手のバッティング理論についての動画です。
動画内でイチロー選手は「投手に胸を見せないことが大事」と述べており、身体を開かせないよう意識することで、様々な変化に対応できるようになると提唱しています。
また、他にも素振りの際に重要となるポイントなどを紹介してくれていますので、バッティング練習の際に意識すべき点がわかるでしょう。
まとめ
今回はバッティングの練習方法について紹介してきました。
- 少年野球
- 中学生
- 高校生
- 草野球選手
などなど、どのカテゴリーにおいてもバッティングで重要なポイントはさして変わりません。
どの時期でも重要なのは、「自身の課題に合ったバッティング練習を取り入れること」であり、そのためには自身に合った練習の選び方が最も大切となります。
身近な指導者や上手い人の意見などを参考にしてぜひ自分の課題点を明らかにし、今回紹介した練習に取り組んでいきましょう。
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