【2023年完全版】少年野球スパイクのおすすめ7選と後悔しない正しい選び方
ジュニア用スパイクは各メーカーから多種多様な形状や機能の商品が販売されています。
この記事では数ある少年野球用スパイクの中から厳選して人気でおすすめのシューズを7つ紹介します。
この記事でわかること
- スパイクとトレーニングシューズの違い
- 少年野球でのスパイク使用規定
- ポイントスパイクの使用効果
- 少年野球用スパイクの選び方
- 少年野球用おすすめスパイク7選
この記事の目次
スパイクとトレーニングシューズは違う
少年野球ではスパイク以外にトレーニングシューズ(アップシューズ)を履く選手が多いです。
両者の見た目は似ていますが、用途が異なるので間違って購入しないようにしましょう。
両者の大きな違いはシューズ裏の形状です。
こちらが少年野球用のスパイクです。
ポイントスパイクといって地面を掴むための出っ張りがたくさんあります。
一方、こちらが少年野球用のトレーニングシューズです。
多少の凹凸がありますが、ポイントスパイクに比べると角の数が少なくて小さいことがわかります。
スパイクはグラウンドのみで使用することが想定されているので、ポイントの本数が多くて大きくなっています。
一方、トレーニングシューズはグラウンド以外のコンクリートでもスムーズに歩けるように足裏が平坦に近くなっています。
少年野球スパイクの使用規定
少年野球のスパイク使用規定は以下の通りです。
スパイクの色
全日本軟式野球連盟の使用規定にこのように記載されています。
色、メーカーの制限はありません。チームで揃っていなくても問題ありません。
引用:規定・ルールについて|全日本軟式野球連盟
スパイクの歯
中学生以降のカテゴリーでは足裏に金属歯がついたスパイクを使用できます。
しかし、少年野球(学童部)ではスパイク裏に金属歯をつけることが禁止されています。
学童部は、金属製金具のついたスパイクを使用することはできない。
引用:公益財団法人全日本軟式野球連盟規程細則|全日本軟式野球連盟
金属スパイクについて
少年野球用スパイクで金属歯がついているものは販売されていないので気にしなくてOK
基本的に少年野球の試合はポイントスパイクを使います。
最近はポイントスパイクの技術が飛躍的に向上したので、プロ野球選手でも使用する選手が増えています。
ポイントスパイクの特徴と効果
以前のポイントスパイクだと金具スパイクよりも地面をつかむ力(グリップ)が劣るので、滑りやすい商品もありました。
しかし、近年はポイントスパイクの性能が飛躍的に向上しているので、金具スパイクと遜色ないくらいのグリップ力を発揮します。
また、金具スパイクよりも軽量化が図られているのも大きな特徴です。
ポイントスパイクの効果を5つ紹介します。
ポイントスパイク5つの効果
- 打撃パフォーマンス向上
- 投球パフォーマンス向上
- 走力向上
- 疲労軽減
- ケガ予防
1.打撃パフォーマンス向上
バッティングでスイングスピードを高めるにはステップした前足で地面をしっかり踏み込んで回転運動につなげることが重要です。
打撃動作ではテイクバック局面で捕手側の足に荷重した状態から、ステップ動作を行い、ステップした左足で地面を踏みしめることでスイングがなされている。
引用:地面反力からみた異なる投球速度に対する野球の打撃動作の特性|体育学研究
ポイントスパイクを使用することできちんと地面を掴むことができるので、下半身から上半身へとパワーを伝えやすくなります。
2.投球パフォーマンス向上
ピッチング動作ではステップした前足(ストライド脚)が地面に着地した後に膝を伸ばす各速度が大きいほど球速が高くなるといわれています。
前足で瞬間的に膝を伸ばすためにはしっかりと地面を掴む必要があります。
高性能なポイントスパイクを履いていると地面を捉えやすくなり、投球しやすくなることが期待できます。
ストライド脚は、ボール速度を増大させるために重要な役割をはたす
引用:野球のピッチング動作における力学的エネルギーの流れ|バイオメカニクス研究
3.走力向上
打撃・投球パフォーマンスと同じく、きちんとポイントがついたスパイクだと地面を蹴りやすくなります。
また、ポイントスパイクは極限まで軽量化が図られています。
そのため、走能力向上も期待できます。
4.疲労軽減
高性能のポイントスパイクにはインソールが搭載されています。
そのため、激しいトレーニングをしても疲労しにくいという大きなメリットがあります。
インソール搭載のポイントスパイクといえばSSKのスターランナーMCです。
このあとのランキングで詳しく紹介しているので参考にしてください。
5.ケガ予防
地面を掴みやすいことで足首をひねってケガをするリスクを低減できます。
また、さきほど紹介したように疲労軽減効果あるので、オーバーユースによるケガのリスク低減も期待できます。
少年野球スパイクの選び方
少年野球選手にスパイクを買ってあげるときの正しい選び方と後悔しないためのポイントを7つ紹介します。
少年野球スパイクの選び方
- 幅広タイプ
- ポイントスパイク
- メインカラーが白or黒
- 屈曲性が高いか
- 疲れにくい
- マジックテープがついているか
- Pカバーに準ずる補強
1.幅広タイプ
海外メーカーのスパイクだと欧米人に足形に合わせて横幅が狭いスパイクがあります。
日本人の足は横幅が広い人が多いので、窮屈にならないよう幅広タイプを選ぶようにしましょう。
2.ポイントスパイク
ポイントスパイクと見た目が似ているのがトレーニングシューズです。
トレーニングシューズを間違えて購入しないように注意しましょう。
3.メインカラーが白か黒
最近のポイントスパイクは様々なカラー展開がされています。
しかし、メインカラーが白か黒のものを履いている選手がほとんどです。
そのため、アクセントで柄が入っていても、メインカラーが白か黒のスパイクを選びましょう。
最近は白いスパイク(通称白スパ)が圧倒的に人気です。
白いスパイクは足元の温度が上がりすぎるのを防ぐ効果があります。
引用:トクサンTV
白スパイクのメリット
体感温度を下げられるので、熱中症予防や炎天下の試合でもバテにくい
4.屈曲性が高いか
走る・守る・打つ・投げる野球のどの動作でも足指の柔軟性が重要です。
固いスパイクだと足指の柔軟な動きを出すことができず、パフォーマンス低下につながります。
スパイクを折り曲げたときの屈曲性(柔軟性)の高さが購入するときの重要なポイントになります。
5.疲れにくい
インソールなど疲労軽減に対するアプローチがされているスパイクを選ぶようにしましょう。
足底の機能が低いスパイクだとすぐに疲れてしまいます。
6.マジックテープがついているか
ジュニア選手だと靴紐を縛るのに時間がかかってしまうことが多いです。
また、うまく結べていなくて途中でほどけてしまい、走っているときに踏んでケガにつながる危険性もあります。
少年野球の選手にはマジックテープつきのポイントスパイクを選ぶようにしましょう。
7.Pカバーに準ずる補強
ボールを投げるときに軸足のつま先が地面とすれるので1番破けやすいです。
そのため、以前はPカバーといってつま先部分を補強するカバーをスポーツ用品店に行って釘打ちして固定するのが主流でした。
MEMO
Pカバーを買ってスポーツ用品店に持っていくのは手間
最近の高品質なポイントスパイクだと最初からつま先部分だけ補強されていてPカバーをわざわざ取り付ける必要がなくなりました。
このあとのおすすめポイントスパイクの紹介ではつま先部分がしっかり補強されているアイテムを紹介しています。
少年野球におすすめの人気スパイク7選
少年野球選手におすすめのポイントスパイクを7つ紹介します。
少年野球におすすめの人気スパイク7選
- 1位:ミズノ(MIZUNO) ウェーブライトレボJr
- 2位:エスエスケー(SSK) スターランナーMC
- 3位:ゼット(ZETT) グランドメイト(ホワイト)
- 4位:アシックス(asics) STARSHINE3
- 5位:ニューバランス(NewBalance) FreshFoam3000v6TPUN6
- 6位:アディダス(adidas) スタビルポイントロー
- 7位:アンダーアーマー(UNDERARMOUR) UAエクストリームトレーナーワイド
1位:ミズノ(MIZUNO) ウェーブライトレボJr
第1位はミズノのウェーブライトレボJrです。
ウェーブライトレボJrの形状は、甲回り寸法が通常ラストより6mmアップされていて日本人の足型にあった構造をしています。
また、ミズノが独自開発しているMIZUNOWAVEという設計が搭載されています。
インソールが波形構造をしていてクッション性と安定性を両立させることを可能にしています。
そして、なんといっても最大の魅力が極限まで軽量化が図られたスパイクとなっています。
その重さはなんど片側で約185g(21.0cm)です。
最近のスマホが約200gなので、スマホよりも軽いスパイクということになります。
これだけ軽いとプレーするときもスパイクの重さを感じることなく、パフォーマンスを最大限発揮することができます。
靴のサイズは18.0cm〜24.0cmまであるので低学年から高学年まで幅広く使用することができます。
引用:MOSTsps
シューズの固定は紐とマジックテープの両方あるので自分の足の形に微調整することができます。
まさに小学生に最適なモデルといえます。
ウェーブライトレボJrのメーカー公式定価は6,050円です。
これだけの機能性を備えていながら約6,000円で購入できるのは野球最大手メーカーのミズノならではといえるでしょう。
2位:SSK スターランナーMC
第2位はSSKのスターランナーMCです。
スターランナーMCは第1位のウェーブライトレボJrと並んで最高品質のジュニア用スパイクです。
インソール搭載
スターランナーMC最大の特徴は野球専用インソールが搭載されている点です。
立方骨を支えるパッドが挿入されていて足指の動きをサポートする特許技術のキュボイドバランス理論を採用しています。
また、ヒールブースターといい、かかとをホールドするクッションも挿入されていて前傾姿勢を自然に作りやすく、瞬間的に次の動作につながりやすくなります。
引用:SSK公式野球チャンネル
速く走りやすい
速く走るためには足指の機能を最大限活用することが必要です。
足把持力と50m疾走速度との間には正の相関関係が認められ,走動作において足趾は蹴りだし時の前進推進力の役割を果たしている可能性が示唆された。
引用:足把持力と疾走速度との関係|理学療法科学
スターランナーMCは足指の動きを妨げないようにスパイクの屈曲性を極限まで高めています。
下の写真がスターランナーMCを履いてスタートを切った瞬間です。
スパイクが柔軟に曲がっているのが分かると思います。
Pカバーがなくても補強されている
スターランナーMCがPカバーがなくてもつま先部分が破れないように最初から補強されています。
つま先が破れてすぐに買い直す必要がないのもおすすめポイントの1つです。
スターランナーMCのサイズは19.0cm〜30.0cmまで展開されています。
低学年から高学年の選手まで自分のサイズに合わせて購入することができます。
マジックテープだけでスパイクの締め付けができるので、低学年〜中学年の選手でも簡単に履くことができます。
スターランナーMCはメーカー公式定価が9,900円と少年野球用のスパイクの中では高価です。
しかし、紹介したようにスパイクとしてのクオリティーは間違いなく最高峰です。
スパイクにはこだわって子供に最高級のシューズを履かせてあげたいという方におすすめです。
ネットだと定価よりも安く購入できるので、ぜひ探してみてください。
3位:ゼット(ZETT) グランドメイト ホワイト
第3位はZETTのグランドメイトのホワイトです。
3本のマジックテープで簡単に着脱することができます。
つま先部分は、アウトソール一体型のトゥガード構造をしています。
そのため、爪先部の耐久性が高くてPカバーをつける必要がありません。
また、インソールには3Dフットベットタイプカップインソールを搭載しています。
足裏の3つのアーチを立体的に盛り上げ、しっかり支えてくれます。
足裏の3アーチとは
- 内側縦アーチ
つちふまずのアーチ - 外側縦アーチ
立方骨などによる小指側のアーチ - 横アーチ
足前方の横にまたがるアーチ
足裏にある3つのアーチをしっかりサポートすることで疲れを軽減するとともに足指を有効に使うことができます。
グランドメイトはホワイトとブラックの2色展開になっています。
おすすめはホワイトです。
ブラックは足裏のラバースタッドが赤色でカラーバランスが乱れている印象を受けます。
このあたりは好みの問題なので、好きな方を選べば問題ありません。
グランドメイトのメーカー公式定価は7,150円です。
4位:アシックス(asics) STARSHINE3
第4位はアシックスのSTARSHINE3です。
STARSHINE3はソフトなフィット感にこだわった少年野球用スパイクです。
従来のミズノ製品よりもアッパー素材を約0.3mm薄くすることで快適な軽量感を実現しています。
アウターソールに当社独自素材SOLYTE Polymer(ソライトポリマー)樹脂を使用し、従来品から約20gの軽量化を可能にしています。
完全に靴紐で締めるタイプなので、低学年から中学年の選手には不向きかもしれません。
メーカー公式定価は7,700円です。
高学年でマジックテープよりも靴紐で締め具合を微調整したい選手におすすめの人気スパイクです。
MEMO
少年野球用スパイクはマジックテープで止めるモデルが多い。靴紐が好みの選手にはSTARSHINE3がおすすめ
5位:ニューバランス(NewBalance) Fresh Foam 3000 v6 TPU N6
第5位はニューバランスのFresh Foam 3000 v6 TPU N6です。
大谷選手がニューバランスのバッティング手袋を使用していたことから、最近の野球用品メーカーとして人気が高まっているのがニューバランスです。
この少年野球用スパイクは軽量化が図られたポイントスパイクで小学生でも問題なく使用することができます。
ただ、メーカー公式定価が11,000円と高価です。
他の選手とかぶらないスパイクを履きたい選手におすすめの商品といえます。
6位:アディダス(adidas) スタビルポイントロー
第6位はアディダスのスタビルポイントローです。
マジックテープなので小学生でも簡単に着脱することができます。
サイズ展開も19.0cm〜なので、低学年から使用することができます。
そして、スタビルポイントロー最大のメリットが価格です。
メーカー公式定価が3,135円となっています。
今回紹介した少年野球用スパイクランキングの中で最安値です。
低学年の選手や最初の一足としてスパイクを購入する選手におすすめの1足です。
7位:アンダーアーマー(UNDERARMOUR) UAエクストリームトレーナーワイド
第7位はアンダーアーマーのUAエクストリームトレーナーワイドです。
日本人の足型に合うように幅広タイプに設計されています。
アンダーアーマーは小学生に大人気のメーカーなので、気に入る選手も多いと思います。
メーカー公式の定価は7,480円です。
カッコいいスパイクを探している選手におすすめの一足です。
少年野球スパイクを展開していないメーカー
好きなメーカーがあってそのメーカーのスパイクを購入しようとしている方もいるかと思います。
今回、調査した範囲では下記メーカーはジュニア用スパイクを展開していませんでした。
どれも人気メーカーですが、少年野球スパイクを探すときは他メーカーを選ぶようにしましょう。
トレーニングシューズもチェック
数ある野球用トレーニングシューズの中から厳選しておすすめ7選をこちらの記事で特集していますので、合わせてご確認ください。
最高のスパイクを手に入れよう
スパイク選びはパフォーマンス向上とケガ予防のためにとても重要です。
お気に入りの1足を選んで思い切りプレーを楽しみましょう。
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