野球のスイングスピードを上げるために必ず知っておくべきこと

野球ではスイングスピードが高いほど強い打球を打つことができ、ヒット率が高くなり、打球がより遠くに飛んでホームランも出やすくなります。


そのため、野球選手にとってスイングスピードUPはとても重要です。


素振りだけでスイングスピードが上がるのであれば、素振りをどんどんすればいいのですが、現実はそんなことはなく、選手もそのことを感じているのではないでしょうか。


野球のスイングスピードを着実に上げるためには実際にスイングスピードが速い選手がどんな身体的特徴をしているか把握することが大切になります。

  • 体格
  • 筋力
  • フィジカル

今回はこの3つに注目して見ていきたいと思います。

やみくもに練習するより野球のスイングスピードが速い選手がどんな筋力が高いのか?どんなフィジカルを持っているのか?を知ることでトレーニング計画を立てやすくなり、効率よくスイングスピードを上げることができます。

  • 強い打球を打ちたい
  • ホームランを打ちたい
  • スイングスピードを上げるためにどうすればいいかわからない

こんな選手は今回の話を参考にして体つくりや普段のトレーニングに活かしてもらえればうれしいです。

野球のスイングスピードはいろいろな要素で決まります

スイングスピードを上げるためには、筋力やフィジカル数値だけでなくいろいろな要素が必要になります。


今回紹介するのは

  • 過去の色々な研究結果を見比べてスイングスピードとの関係性が科学的に示されている項目
  • トレーナーの経験からスインスピードを上げるために絶対的に必要と感じている項目

になります。


これから挙げていく項目の数値だけを上げればOK!という解釈ではなく、トレーニングや体作りの中心として捉えるようにしてください。

スイングスピードに関係する体格

まず、体格についてです。


スイングスピードを上げるためには体格の向上が必須になります。

研究データでは以下の2項目が高い選手ほどスインスピードが速いといわれています。

  • 体重1)
  • 除脂肪体重1)

2つめの除脂肪体重とは体重から脂肪量を除いた数値になります。


ここで注意してほしいのは体重をどんどん増やせばいいというわけではなく、大事なのは筋肉量を上げるということです。


筋肉量UP→結果的に体重もUP


ということを意識してトレーニングするようにしましょう。


筋肉量を上げるためにはウエイトトレーニングを積極的に行う必要がありますが、トレーニングの効果が出ているかを判定するときに体重ではなく、筋肉量にすることをオススメします。


筋肉量を自分で簡単に計測する方法や体重を目安にすることによるデメリットについては下の記事で紹介していますので、そちらをご覧ください。

野球スイングスピードに関係する筋力数値

次は筋力について紹介します。

  • 体幹をひねる筋力(回旋)2,3)
  • 握力2,3)
  • 背筋力4)

このあたりの筋力は研究データを見てもスイングスピードとの関連性が示されていて絶対的に強化するべき部位になります。


特に、体幹をひねる筋力(回旋)については、3ヶ月間、集中的に体幹トレーニングを行ったところ、スイングスピードが上がったという研究もあり、バッターにとって最重要の強化部位になります。


ただ、この3つの部位だけを高めればよいとうわけではなく、前腕・上腕(特に、押し手の上腕三頭筋)・お尻周りなどの筋力も必要不可欠ですので、偏ったトレーニングにならないように注意してください。

野球のスインスピードを上げるのにスプリントトレーニングは必要?

30mダッシュのタイムは瞬発力(スプリント能力)を簡単に測ることができる指標です。

ピッチャーではこのタイムが速いほど球速が速いというデータがたくさん出ていますが、野球のスイングスピードに関しては30mダッシュのタイムとの関連性はなさそうでした。


徳島インディゴソックスのトレーナーさんのデータ5)でも同じような結果が出ていて、野手にとって短距離ダッシュはスイングスピードの向上よりも走塁練習の位置づけで行うべきだといえるでしょう。

野球スイングスピードに関係するフィジカル数値

最後はフィジカル数値についてです。

  • スクワット1RM(Maxの重量)6)
  • ベンチプレス1RM(Maxの重量)6)
  • メディシンボール前方向投げの距離7)
  • メディシンボール後ろ方向投げの距離7)
  • メディシンボール横方向投げの距離7)
  • 立ち幅跳び7)

このあたりの数値を高めるようにするといいと思います。


科学的な研究データでは見つかりませんでしたが、デットリフトのパワー(瞬発力)数値なども必ず上げる必要がありますので、積極的にトレーニングするようにしてください。

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今回の話の注意点

スイングスピードの向上に関係する数値をいろいろと紹介しました。


繰り返しになってしまいますが、今回紹介した項目の数値をアップすれば、必ずスイングスピードを上げることができるわけではありません。


バッティングの動作には筋力や体格だけでなく骨盤の回転速度、地面反力の有効活用や打撃フォームも大事な要素になります。


今回紹介したものをトレーニングや体力作りの中心として考え、バランスよくトレーニングするようにしてください。

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まとめ

スイングスピードを上げるために絶対的に必要なのは体格・筋力は以下の通りです。

  • 除脂肪体重(結果的に体重UP)
  • 体幹ひねり筋力
  • 握力
  • 背筋力

また、トレーニングを行って数値を上げるべきフィジカル項目は以下の通りです。

  • スクワット1RM(Maxの重量)
  • ベンチプレス1RM(Maxの重量)
  • メディシンボール前方向投げの距離
  • メディシンボール後ろ方向投げの距離
  • メディシンボール横方向投げの距離
  • 立ち幅跳び

今回、紹介した項目を中心にトレーニングを行い、効率よく野球のスイングスピードを上げていきましょう!

Reference

  1. 高校野球選手におけるバットヘッドスピードと体力的特性の関係.日本科学野球研究会報告集.日本野球科学研究会.48-49.
  2. Effect of 12 weeks of torso rotational strength on angular hip, angular shoulder, and linear bat swing velocities of high school baseball players.J Strength Cond Res 21.2007.1117–1125.
  3. Relationship between physiological variables and linear bat swing velocity of high school baseball players.Med Sci Sports Exerc40.2008.S422.
  4. 野球選手のバットスイングと体力要素の関係.健康スポーツ科学研究 3.2001.29-36.
  5. 野球のスイング速度と走力の相関性について.トレーニング指導 1(1).2014
  6. 野球の投球速度・バットスイング速度に影響をもたらす体力因子.岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要 5.2006.53-62.
  7. 大学野球選手のバットスイングスピ-ドに影響を及ぼす因子.日本ストレングス & コンディショニング協会機関誌19(6).2012.14-18.